この項目では天文計算に関した本を紹介します。
まず最初に天体の軌道計算・天体力学に関係した本を紹介します。
天文計算入門 天文計算の基本的知識を解説した本です。 天文計算には、よく球面三角法が使われていますが、この球面三角法の取扱いになれることに力を入れています。 また、計算で使われる暦についても詳しい解説があり、天文計算の常識が理解できることを目標とした入門書。 理解を助けるため実際に数値を使った計算例も豊富です。 |
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天体の位置計算(増補版) 天体の位置計算を行なうための知識を、座標系などの基本的なことから解説している本です。 位置計算を行ないたいなら是非読んでおきたい一冊です。 ただし問題をあげるとすると、増補版が出版されたのが1985年とかなり前なので計算に使われているデータが古い点があります。 |
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パソコンで見る天体の動き 天体の運動方程式を、パソコンを使って数値的に解き天体の運動を計算する方法を解説した本です。 数値計算をおこなう場合に避けて通れない計算誤差の問題についても詳しく解説されています。 同じ著者による摂動によって天体運動を解く本(下に記載の「天体力学入門」)とあわせて読むと良いと思います。 |
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現代の数理科学シリーズ「天体力学入門(上)」 上の「パソコンで見る天体の動き」は数値的に天体運動を求めてゆく手法について述べられていますが、こちらの本は 摂動による天体運動を解く手法について扱っており「パソコンで見る天体の動き」と相補的な本になっています。 上巻では、主に摂動論を展開するための準備をおこなっていて、摂動による天体運動については初歩的なものを 扱うにとどまっています。 そのため力学の基礎を学ぶ本としても使うことができます。 |
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現代の数理科学シリーズ「天体力学入門(下)」 下巻では摂動論による天体運動の解析について述べられています。 ただし残念なことに現在、下巻は絶版になっているようで古本以外では手に入らないみたいです。 絶版本の探し方は「絶版本を探す」を見てください。 |
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天体と軌道の力学 万有引力の元で運動している物体の動きを解析する天体力学の本格的な教科書です。 数式が多いので、それらが苦手な人にとってはかなり難しい...(値段もそれなり...)と思いますが、天体力学を本気で勉強するなら読んで損はありません |
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現代の数理科学シリーズ「計算物理(I)(II)」 この本は数値計算。計算物理に分類される本ですが、天文計算の本としても分類可能です。 詳しくはこちらの説明を読んでください。 |