以前、初めて営業回り？したところから、折釘のコールタール付けの問い合わせがあり、サンプルが出来たので持って行きました。OKを貰い、５００本の見積書を送ってくれとのことでした。

今まで作った事の無い折釘の製作依頼がありました（高級っぽい）。曲がっている部分がピン角なので、ヤスリがけをしないといけないと思います。かなり手間が掛かりそうです。１本作るのに２０〜３０分位かかるかも・・・単価が凄いことに。今の仕事が終わればサンプル作りにかかります。

今日は、自分の作った釘を使われている場所へ行ってきました。そこは車通りの少ない、人目にもつきにくい所で、お稲荷さんを囲う木に使われていました。

　釘の注文は、工務店さんから直接来ることは少ないので、どこに使われているか分からない事が多く、実際に自分の釘を見るのは初めてでした。やっぱり自分の作った物が使われていると嬉しいものです。

折れ釘の注文があり、仕上げ工程を行いました。折れ釘は他の釘とは違い黒く色付けを行います。黒くするには米ぬかを使います。まず鉄釜に折れ釘を入れ熱して、そこへ米ぬかを入れます。すごい煙とともに香ばしい匂いがします。僕的には、この匂いが好きですが煙が眼に沁みて・・・。しばらく炒めるように熱していると米ぬかが黒く焦げ、匂いもかわってきます。そして、釘も黒くなります。かごに移し油をかけ完成です。

注文の多くは鉄製ですが銅製の注文があり、今日から製作にはいりました。銅は鉄に比べると軟らかく、冷めにくいので加工しやすいです。銅は出来上がりが赤っぽいのが特徴ですが加工する時、銅の温度を上げすぎる（鉄の様に温める）と良い色が出ないので温度には気を使います。