設立趣旨書

設立趣旨書


「憲政の神様」とうたわれた咢堂尾崎行雄は、日本に近代的な民主政治を導入するため全生涯をかけて立憲政治の確立のために尽力した。また普通選挙の実現を唱え、軍縮の訴えも行い、戦後はいちはやく世界連邦の実現を訴えて世界平和の確立を強く念願してきた。 また尾崎行雄は東京市長時代に米国首都ワシントンに桜の苗木3千本を寄贈したことにより、ワシントンでは毎年「全米桜まつり」が盛大に開催され、日米親善交流に多大な貢献をなしていることも今や広く知られるようになってきた。
政治家尾崎行雄を支援しはぐくんできたのはまさに伊勢の人々であったが、尾崎咢堂はまさに伊勢がそして日本が世界に誇りうる偉大な政治家であろう。尾崎咢堂の足跡を通じてその遺徳を顕彰し、後世に伝えていくこともまた私たち伊勢市民の務めでなければならないと痛感する。
「咢堂香風」はこれまで十余年にわたって「咢風会・香風」として地道に活動し、咢堂精神の普及に努めてきたが、依然伊勢市民や青少年における尾崎行雄の認知度は低く、尾崎咢堂記念館はあるものの咢堂の崇高な精神にふれる機会はまだまだ少ないと言わねばならない。
よって私たちはさらに一層咢堂精神の普及につとめ、市民の精神文化の高揚、青少年の健全育成によるより良き市民社会の実現、誇りある伊勢のまちづくりに寄与すべく、「特定非営利活動法人咢堂香風」を設立することにした。

申請に至るまでの経過

平成6年に「咢風会」・同女性部会「香風」を設立し講演会の開催や勉強会、討論会などを開き啓発活動を行ってきたが、平成8年からは毎年小中学生尾崎行雄作文コンクールを開催し、年々応募数も増加し平成17年には約600点にも上るようになった。
毎年開かれている咢風会総会と尾崎咢堂生誕祭では一般の方も参加して講演を催して咢堂精神の啓発に努めている。また平成7年に全米桜の女王が来勢したのを機に、平成10年より「花みずきの女王」の選出を行い、これまで三代の女王・準女王を選出し、四度全米桜まつりに参加し現地で咢堂精神の啓発と伊勢のアピールを行ってきた。伊勢おおまつりには女王らが毎年パレードに参加し、あわせて模擬店出店で啓発活動を行っている。一方全米桜の女王はその後も毎年伊勢を訪問し、神宮参拝や知事・市長への表敬訪問を通じて国際親善交流に貢献してきた。こうした活動の持続的継続化と一層の発展のためには特定非営利活動法人とすることが是非とも必要であると結論に達し、平成18年5月31日に設立総会を開催する運びとなった。

平成18年5月31日

特定非営利活動法人 咢堂香風
設立代表者
住所   伊勢市岡本2丁目11番28号
氏名   田浦 雅徳


咢堂香風設立25周年

25年の歩み1
25年の歩み2

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