又口川上流部
ナメと石垣

2021/2/6 R425〜アナギの滝〜20mナメ滝上〜
    P874〜P884.9〜陽の滝上流石垣〜R426 kzo




尾鷲ヒノキの本場、又口川流域の最上流部です。
近くに詳細不明の索道、軌道があったはずですが、全く手がかりなし。
最近、石垣がある、滝がある、綺麗なナメがあると聞き、
見てみる事にしました。


R425〜陽の滝上流石垣




R425が三重県側(恐らく坂本ダムまで)通行可能みたい!!
これは北山索道を調べに行った方が良いのでは!と思ったのですが、
又口川の準備しかしてきませんでした。。。
これは今年はR425に通わないと!!
今日はとりあえず橋の近くに車を停めて、又口川右岸の石垣より入山します。
入口には「アナギの滝」の看板あり。



早速石垣が出てきました。右岸登山道は木馬の跡の様です。
軌道ではないかな、と思いましたが、鉄分は無し。
アナギの滝へは、崩れた小屋から最初の崩壊地までの間に
谷に降りる必要があります。
私は石垣を追ってそのまま進んでみました。



両側が石垣で、土手の様になっています。
こんなの、木馬(ソリ)だと真っすぐ進めるんでしょうか?



木馬道は谷から離れ、陽の滝の巻きに入ります。
どんどん登っていきます。石垣は明瞭で木も切り払われています。



谷中から大きな水音が聞こえてきました。
アナギの滝の右岸を歩いている様です。
小さな切通しを越えて、陽の滝上流右岸に入ります。



国道から1km程歩いてきてますが、まだまだ続きます。
重たい荷物を載せて、木馬で運んだんでしょうかね?
牛とかで引っ張ったんでしょうか。



小さい谷は橋で越えていたようです。



谷床が近くなり、ほぼ同じ高さになった場所は、
崩壊したのか、全体がガレ場でした。
よく見るとスイッチバック的な石垣もあるのですが、
よく判らないまま、ここで見失いました。
ここまでは立派な石垣が明瞭に続いていたんですけどね。
急に無くなりました。



見失った地点には10m程のナメ滝が架かっていました。


アナギの滝〜20mナメ滝上〜
P884.9〜R426




登山口付近まで戻り、今度は最初の崩壊地で谷底に降ります。
降りた地点にはテープやケルンが。



谷を歩き始めてすぐの右岸が森になっていて、
ここにも石垣があります。



この細長い溝は、水車の跡じゃない?
その向こうには炭焼きの石垣もあります。
水車は何に使っていたんだろう?鋸くらいしか思いつきませんでした。



木の桟道も落ちていましたが、これは最近だよね。
アナギの滝の探勝路でもあったんでしょうか。



大きな水音が聞こえてきて、アナギの滝に到着です。
…なるほど、確かに陽の滝、陰の滝だわ(笑)
最近のネーミングなんでしょうか。昔なら夫婦滝とかになりそう。
今度は陰の滝の上流を進んでみます。こちらが本流らしい。



滝の上流は特筆する事の無い、穏やかな流れが続いています。
もうちょい石が小さいと歩き易いのに。
流れはたまにヘアピンカーブで鋭角に曲がります。



右岸に石垣がありました。
ここにも水車跡の様な石垣が残っていました。
炭焼き跡もちらほら、できた炭は歩荷で運んだんでしょうか?



更に歩いて行くと、再び右岸に大きな石垣が。
ここには溝はありませんでした。
奥の方は枝谷からの土砂で不明瞭になっていました。



枝谷の奥には炭焼きの跡と木馬跡らしき道がありました。
ここの炭焼き又はさっきの飯場?跡で終点でしょうか。
ふと足下を見ると、レールの継ぎ板の様なものが落ちていました!
…でも、恐らく違うよね。今回唯一の鉄分でした。
この木馬跡?は右岸を緩やかに登っていきますが、100m程で見失いました。



少し谷幅が狭くなり、小さな滝が出てきました。
倒木が多く、撮るのも歩くのも難儀します。



左岸を巻くのですが、枝沢もナメ滝でトラバースに気を遣います。
巻き終わり、本流に戻るとナメが始まりました。おお〜!!



景色をゆっくり楽しんで進みたいのですが、滑る滑る!
つかまるものも無いし、足元しか見られません…
しかも傾斜が出てきて、この先は大丈夫かな…少し下流から左岸を巻こうと
振り返ってみると…



綺麗なナメがずっと続いています。
新緑や紅葉の時期にもう一度見たいですね!



きつい傾斜の巻きをして、そろそろ巻いたかな、と思ったら
大きな滝が更に上から架かっていました。
てか、正面から見てみたいな。滑らない様に対岸へ行ってみます。



20m程の高さからサラサラと流れています。
名無しの滝なんでしょうか。



下を見てみると、滑り台になっています。
あ〜こわ。



更に高巻き、ナメ滝上流に出ました。
河原は普通の流れに戻っていました。あらら残念。
そろそろどうやって戻るか、考える時間になってきました。



地図を見ると丁度ここらから右岸尾根に行けそう。
帰りが気になったので、早々に谷を離れてしまいましたが、
帰って調べたらこの後、もうちょいナメが出るらしい…
どうして調べてから来ないのか(笑)
高峰山は?の声も聞こえてきそう(笑)



読みが当たり、割と簡単に右岸尾根に出られました。
反対側には尾鷲の町と尾鷲湾がちらっと見えています。
同時に仕事の電話も…電波も入る様です。



尾根はテープが付けられ、割りと歩かれている様子。
自然にできたとは思いにくい地形がありました。
地名プレート等は見つけられませんでしたが、檜尾峠という場所らしい。
鈴鹿アルパインクラブの記念プレートがありました。



P884.9の三角点に到着。
ここからアナギの滝目指して支尾根を降りていきます。
幸い殆ど歩き易い道で、陽の滝上流に戻る事ができました。



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