番号 | 和名・方言名・備考 | 説明 | 調理方法 |
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103 | あおのり(青海苔) | 汽水域の浅瀬の川底の石などに、水温が低下する例年なら12月中旬〜3月初旬頃繁茂するようです。
たこ焼きやお好み焼きなどに入れる(振り掛ける)香りのいい高級ノリで、現在は四国の四万十川のものが有名です。
この辺りでは、伊勢路川の内瀬大橋付近、五ヶ所川の楓江橋付近でも以前は沢山採れましたが最近は少なくなり、採れる年も稀になってしまいました。 緑藻綱→アオサ目→アオノリ属→スジアオノリ(筋青海苔) スーパーでも乾燥後、火であぶり、揉んで粉にしたものがビン入りで売られてると思います。 --------------------------------------------- 西遊記の確か猪八戒だったと思いますが、さらい(杷)のような熊手を持ってたでしょう。 私の子供の頃を思い出すと、その熊手のような道具を使って採ってました。 普通は胴長をはいてヒザ〜腰辺りまでの水深の場所を歩きながら採り、大抵は夫婦一組で 長さ3m幅1mほどの田舟を大きくしたような箱型の舟にのせてました。 当時は、ノリ採取は厳しく漁協が管理していて、採取日を指定、当日の潮時(干潮)に 有線放送で『採取開始』を宣言、みな鬼の形相で寒風の中、熊手で川底をさらい、50p 程に伸びた川一面のノリを熊手に巻きつけ、付いている小石を振り切って舟にほうりこむ。 防寒での厚着も手伝い、汗と鼻水でクチャクチヤになりながら、制限時間まで必死に・・・。 戦い済んで、ノリは舟に山盛り、ノリと海水で沈みそうに・・・。夫が舟を曳き、妻が押す。 それぞれの船着場に到着。準備してあったカゴに移し、川原から堤防上のリヤカーへ。 リヤカーを夫が曳き、妻が・・。そして、それぞれの洗い場へ移動。 こごえそうな寒中に手を真っ赤にして、ゴム手袋をはいて真水で洗浄、ゴミの除去。 専用のしぼり機で脱水、干場に移動。荒縄を張っただけのものに、適量を約30cmほどの 巾に区切って洗濯物を掛けるような感じで干して行く・・・・。夜なべになって・・・ 乾いたノリを取り込み、ゴミを除去、計量、紙テープ止め、ビニール袋入れ、出荷。 火鉢やストーブで軽くこがさぬようにあぶり、広げた新聞紙の上で手もみ。 粉になったノリを広口のガラス瓶へ。 粉のノリを小皿にのせ、醤油を適量。そのまま、あつあつのごはんに乗せる。 上品な独特の磯の香り、口の周りをノリだらけにして ハフハフッ・・・至福のひととき 2006年11月23日(木) サニー園ヤマカツ氏談 |