2016年10月15日
[物理学]
[物理学]
ニュートンの運動方程式
\[F=m \frac{d^2x}{dt^2}\]
ニュートンの運動方程式は,力学における基本的な方程式である.力(F)が質量(m)と加速度(d2x/dt2)の積で表されることを述べている.力学はこの一本の式を基にして,投げたボールの軌道から惑星の動きまで,様々な物体の運動の記述を可能にした.
ニュートンの運動方程式のように,物理学の基本的な方程式は絶対的に正しいと思われがちである.しかし,物理学に限らず科学をするときに忘れてはならないのは,懐疑の精神である.ニュートンの運動方程式に限らず,物理学の方程式というものは,現実を有限な回数観測した結果を表現するように,人間が考え出した法則なのである.有限な観測に基づいて作られているのだから,当然あてはまらない事例も出てくるのであり,だからこそ量子力学や相対性理論が生み出されたのであろう.結局,科学はどこまでいっても近似法則であり,絶対的な法則というものは仮に存在したとしても見つけることはできないということを頭に置いておく必要がある.その程度に思っていれば,よくある「科学的に証明されています」という謳い文句にも引っかからずに済む気がする.
ニュートンの運動方程式のように,物理学の基本的な方程式は絶対的に正しいと思われがちである.しかし,物理学に限らず科学をするときに忘れてはならないのは,懐疑の精神である.ニュートンの運動方程式に限らず,物理学の方程式というものは,現実を有限な回数観測した結果を表現するように,人間が考え出した法則なのである.有限な観測に基づいて作られているのだから,当然あてはまらない事例も出てくるのであり,だからこそ量子力学や相対性理論が生み出されたのであろう.結局,科学はどこまでいっても近似法則であり,絶対的な法則というものは仮に存在したとしても見つけることはできないということを頭に置いておく必要がある.その程度に思っていれば,よくある「科学的に証明されています」という謳い文句にも引っかからずに済む気がする.