坂本龍馬のお勉強

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坂本龍馬の先祖について、少し考察してみましょう。

まずは伝わっていることを系図にしてみました。

坂本家系図

宮地家、山本家系図

坂本家、高松家、山本家、島村家、武市家、鹿持家の系図

才谷屋文書に見られる坂本家の親戚

 

岡上氏系図(参考:『龍馬の姪 岡上菊栄の生涯』)

考察1

 坂本龍馬の曽祖母「和佐」は高祖父「直益」の姪にあたることについて

土居晴夫氏の著書『坂本龍馬とその一族』39ページに「勇は後に通町一丁目の虎屋久万安左衛門に嫁した。その所生の女和佐は、直益の長男八平直海の妻になる。」

とある。また、85ページに「兼助の妻の名は和佐、直益の妹勇が通町一丁目の虎屋久万安左衛門に嫁して儲けた女で、従兄妹同士の結婚であった。」とある。

さらに土居氏の著書『坂本龍馬の系譜』53ページにも「兼助の妻は和佐。直益の妹勇が通町一丁目の虎屋久万安左衛門に嫁して儲けた女で、従兄妹同士の結婚であった。」

つまり

となる。しかし、これに才谷屋文書や墓碑を参考に生没年を入れると

となり、和佐は久万安左衛門の死後19年後に生まれたことになる。

勇と和佐は親子でないと考えられる。

 

考察2

 坂本龍馬の祖母「井上久」の妹の嫁ぎ先について

土居氏の著書『坂本龍馬の系譜』142ページに「祖母久は歌人井上好春の長女で……末妹某は鎌田常吉の妻になり清次郎を生んだ。」とある。

これも考察1と同様に生没年を入れてみると

清次郎の生年から考えると常吉と久の妹が結婚するには(可能性としてはないこともないが)年齢が合わないのではないか。

 

考察3

 坂本龍馬と武市瑞山の関係について

 坂本龍馬と武市瑞山(半平太)は縁戚であり、幼少から仲がよかったといくつかの本に書かれているが

龍馬と瑞山を結ぶのは瑞山の妻、富子と、龍馬のいとこにあたる山本代七の妻がともに島村家であるという以外、関係はなさそうである。

 

考察4

 坂本龍馬の母について

 坂本龍馬の母、坂本幸の出自には3つの説がある。

@坂本直澄の一人娘説

A井上氏の娘説(弘松宣枝の『阪本龍馬』に「母はお幸、井上龍蔵(龍蔵は谷重遠の弟子にして和歌を能くしたり)の女」とある。)

B岡上氏の娘説(岡上太吉の姉で太吉の子孫には、そのことが伝えられている。)

 Aについては土居晴夫氏が龍蔵は好春の間違いで久と幸を取り違えているとしている。

 Bについては坂本幸(1798-1846)と岡上太吉(1827-1897)では年齢差がありすぎるとされている。

幸がもし久の妹であるなら考察2の不明な点に近づくのではないか。

 

考察5

 坂本龍馬と鳩山邦夫の関係について

 邦夫氏と由紀夫首相のいとこ(父威一郎元外相の姉百合子さんと元日本輸出入銀行総裁の古沢潤一氏の間の息子)の妻のいとこが、龍馬の姉のひ孫に当たるという。

鳩山邦夫から古沢潤一の息子の妻までを図にすると

となる。この英子のいとこを調べてみた。

ピンクがいとこ、緑がいとこの配偶者である。この中に龍馬の姉のひ孫がいるはずである。

龍馬の姉のひ孫は

僕の調べたところでは一致する人物はいない。