伊勢の旅

建国記念の日、生徒と伊勢を回ることになった。

旅の始まりは宮川から

宮川から向こうは飛鳥時代まではジャングルだったと言われていた。

だから、伊勢神宮の創祀は、日本書紀が言うように弥生時代なわけがないと言われていた。

ところが、弥生時代の以前の遺跡がみつかった。

 

 

 

隠岡遺跡

 

 

 

 

 

 

 

かなり広い範囲に遺跡があったが今では小さな公園がそれを伝える程度。

その近くに倭姫命の陵があった。

 

 

 

 

 

 

 

倭姫命の陵から道を挟んで隠岡遺跡を見るとほぼ同じ高さにあった。

昔はつながっていたのが、道を作るときに削られただろうことが予想された。

倭姫命が鎮座させた伊勢神宮に向かった。

伊勢神宮は建国記念の日ということですごい賑わいだった。

 

 

 

 

 

 

 

大勢の行列に交じって行くと、途中で守衛さんに止められた。「すみませんが、少しお待ちください。」

神主さんの行列が出てきてビックリした。

 

 

 

 

 

 

 

五十鈴川で手を洗い、五十鈴川の傍の瀧祭宮に行った。

 

 

 

 

 

 

 

瀧祭宮は倭姫命が伊勢神宮をここへ遷す前からあった神社で蛇(龍)を祀っていたと言われる。

天照大神の体は蛇体だという説もここから生まれたらしい。

参拝道と離れて僕たちは風日祈宮へ向かった。

風日祈宮も建国記念の日なので賽銭箱もどけられていた。

昔、お坊さんはここまでしか参拝を許されなかった。中には鬘を使って中に入ったお坊さんもいるとか。

神楽殿の前を通ると雅楽が聞こえてきた。前を見ると沢山の神主さんが荷物を運んでいるいるところだった。

 

 

 

 

 

 

 

僕が大学生の頃まで本殿があったところは今では

天の御柱の跡を残して何もなくなっていた。

 

 

 

 

 

正殿の前でもまた、止められた。神主さんたちが何か儀式をしていた。そして階段を登って行った。

正殿の中でも神主さんが笛を吹いて拝礼をしていた。写真は階段下からしか撮れないようになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

参拝をすませると、僕たちはまた参拝客から離れ、高床式倉庫を見ながら、正殿の裏側に向かった。

そこの階段には、一つだけ変な石がある。天から降ってきたという伝説の「踏まぬ石」である。

生徒はうそ臭いと言っていた。降りたところに荒祭宮がある。誰もいないかと思ったが信者の方たちがたくさんいた。

ある大学の卒業式の時、大学の先生が参拝している最中、この宮で光ったのを何人かの学生が目撃している。

先生は白い光なら大丈夫だと言っていた。(いまだに意味はわからない。)

さっき神主さんが荷物を運んでいた場所に来ると、今度は片付けていた。中身は土器とか供え物だった。

内宮を出て僕たちは内宮前にある林崎文庫跡に行ってみた。

外からしか様子が見えなかったが瓦に正直という文字を見つけた。

内宮からの参道の脇に並んでいる灯篭には噂どおり三角形を二つ組み合わせたダビデの星があった。

これは伊雑宮の神紋だと言っていた。

おかげ横丁で豆腐のアイスを買った。クリームパンのような味がした。

特においしいとは思わなかったが売ってた人は綺麗だった。

昼食を済まし、僕たちは天照大神が隠れたと言われる天岩戸に向かった。

昔は誰もいなかったのに駐車場まで完備されて車で入っていけなくなっていた。

名水に選ばれたからだろうか。

鬱蒼とした中にたくさんの信者の方がいた。

写真ではみにくいが、鳥居の中の穴が岩戸らしい。

生徒が「天照大神は痩せとったんやな」と言った。

 

 

 

 

 

 

僕たちは最終の場所、伊雑宮へ向かった。伊勢ではないが、神紋が気になったからだ。

しかし、伊雑宮のどこにもそれらしいマークはなかった。

ここでも信者の方がいて、「弥栄、弥栄、弥栄」と何か唱えていた。

僕はガイドとしてもいけるんじゃないかな。

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