■みかんの食べ方講座
 「みかんの食べ方に作法でもあるの?」・・・・と問われれば、『たぶん表○家や小○原流にはあるんでしょうね』としか答えようがない。みかんの生産地である当地でも、その食べ方は人それぞれで実に個性的である。ここに載っていることは、私見であり一般的なものでもないかも知れないが興味がある人は目を通してみてください。また「他に、こんな食べ方があるよ!」とご意見がある方は、是非お便りしてください。
 温州みかんの食べ方
蔕(ヘタ)を下に向けて、みかんを両手に乗せ片方の親指を表皮に食い込ませて両手に均等にゆっくり力を加えて、実を半分に割ります。このときヘタ部分まで完全に切り離さずに半分になった果実部を同様に半分に割ります。4分割された小胞は、ヘタの方から剥ぎ取るように表皮から離してください。反対方向から外すと白いスジが残ってしまいます。健康のため、スジも一緒に食べたいというひとは反対側からもぎ取ってもらっても結構ですが、表皮のオイル成分が飛びやすいので気を付けて下さい。スジが気にならない人は食べやすい大きさにして、そのまま食べます。袋やスジは上質の繊維質ですので、できれば飲み込んでしまうのがいいのですが・・・・違和感のある人は上品に取り除いて袋は取り出してください。(みかんの皮を再利用するひとはきれいに水洗いして水分を切って日陰において下さい。)
 セミノールみかんの食べ方
 セミノールみかんは液汁が多いのが特徴で、しかも表皮が光沢のあるエナメル質風なので手で剥くのは難しく、生食で食べるのは工夫が必要です。

セミノールのデザートカット写真@ヘタ方向に縦割りに8等分します。このときヘタ先を避けて少し斜めにナイフを入れます。表皮からやや内包寄りにシーソーを動かすように9割程度ナイフを入れてください(ぺティナイフなどのよく切れる薄刃のものを使用しないと美味しい果汁が流れ出てしまいます)。要領はマスクメロンの切り方と同様です。

Aセミノールみかんを冷風に直接当たらないようにビニール袋に入れて密封しないで冷蔵庫に一週間〜10日ほど放置します。そうするとアーラ不思議、手で剥けるようになります。(出荷・出庫時期・成り具合にもよりますので日数は加減してください)

Bどうせ、液汁でダクダクになるんだったら搾ってジュースを作りましょう。甘味・香りが強いからお好みに加水・加糖してオリジナルのジュースやゼラチンを加えてゼリーなども作ってみてください。

C半分に輪切りしたものを、そのまま冷凍してシャーベットを作ります。冷凍しすぎたものは冷蔵室で解凍して戴いてください。
 夏みかん・八朔・甘夏の食べ方
表皮へのナイフの入れ方@ ジョウノウの苦味が気にならない人はヘタ部分を実がかからない程度に切り落とし、縦方向に数本実に当たらないように深さを加減して切れ込みを入れます。ジョウノウと表皮の間に親指を滑り込ませてゆっくり皮を剥いていきます。このとき表皮からオイル表皮へのナイフの入れ方Aが飛び散りますので新聞紙やタオルで大事なものが汚れないように気を付けて下さい。これ以外の方法では、輪切り方向中央に一本だけ切れ込みを入れて、切れ込み部分に指を滑り入れ均等に力を加えると二つの御椀型の表皮ができ、食べた後も綺麗に内包やカスを収めることができる上品な剥き方もあります。
 どちらにしても、あとは食べるだけ。前歯で袋の前を切り薄皮を左右に開くと独特のプチンとした実の塊が四方に弾けます。唇で薄皮から上手に剥がして食べてください。
 ジョウノウが気になる人は、リンゴの皮を剥くように薄皮を含めて丸ごと剥きます。内包の両面に壁づたいにナイフを通して実を落としていきます。一つの実の部分を落とせばナイフを使う必要はありません。指で壁をめくって先の部分をちょっと押すと三日月の形の実のまま取り出すことができます。
 輸入柑橘(グレープフレーツ・オレンジ・レモン)の食べ方
 あまり神経質に考えることではありませんが、すべての輸入柑橘にはポストハーベスト農薬が使用されているため、不用意に生食で食べるのは注意が必要です。
 グレープフルーツは充分な水洗いのあと、従来からの二つ輪切りの食べ方でスプーンを使って食べるのが安心です。レモンは添え物として出される場合が多いので、直接表皮が他の食材に触れないように工夫しましょう。直前に搾って果汁だけにしておくほうが本当はベターです。皮付きのものを紅茶など暖かい飲み物に直接入れると表皮のオイル分と一緒に防カビ剤等の有害分も溶け出すので、避けたほうが賢明です。
 輸入生柑橘も調理次第では安心して食べることのできる安価で美味しいものですので、出所確かな製品を選んで食しましょう。
 ■みかん風呂・・・・・冷え症に効果
 食べ終わったみかんの皮を洗浄し、5〜10個程度を布袋などに詰めて湯舟に入れます。柑橘(みかん)の精油成分は毛細血管を広げ、血液循環を促進させ身体を温めます。また、柑橘の香りはリラクゼーション効果も期待できます。
 ■風邪かなと思ったら・・・・・・生姜みかん湯と焼きみかん
 あらかじめ食べ終わったみかんの皮10個分をお湯でよく洗浄し、ザク切りにして風通しのいい場所で10日ほど陰干しし、乾燥剤を入れて密封保存しておきます(※使用するみかんの皮はノーワックスで無農薬や減農薬のものを使用してください)。この皮10g程に同量の千切り生姜、800ccの水を加えて約半分になるまで煮詰めます(5杯分)。煎じた生姜みかん湯は咳による咽喉の痛みや咳を抑えると云われています。飲みやすくするには直前にハチミツを加えてお飲みください。
 また寒気がするときは、みかんを直接網に乗せ表皮全体が黒っぽくなるまで弱火でアブったあと、皮を剥いで熱いままの果汁を搾って生姜汁を加えて飲んでください。身体がポッカポッカと温まります。