宮川樫原新田
大洲


2006.2.25 一周
2007.12.24 最後の畑がどうなったか、確認
2010.3.2 内部散策
2016.2.21 新田埋立記念碑


樫原新田



昭和58年航空写真

宮川の河口にある大きな中洲です。
コンクリ護岸とだだっ広い草むら、野鳥が飛んだり
何かサバイバルな雰囲気が漂っています。

現在は全く荒れてしまって島内の道路や水路、区画を知ることはできませんが、
昭和36年の航空写真を国土地理院で見ると、島のほとんどが田畑に開発されているのが
確認できます。



上陸できそうなところにカヤックを漕いでいきます。今年初漕ぎ(^^v



風も無く、5分程で着きました。
護岸にはいたるところにスロープが付けられているのですが、殆ど道は無くなっていました。



早速堤防の上に上がってみます。堤防の上も草ぼうぼう。とても歩けません。
すぐ目の前に納屋がありますが、近づくのはとてもムリ。。。



島の中は歩けないので、外側の護岸を時計回りに歩いてみます。
堤防の上は強烈な密度の竹やぶです。

先程歩き始めたところから、この辺りまでは旧御薗村の小林地区で、
それ以外の島の大部分は伊勢市樫原町(旧度会郡樫原村)だそうです。



ここのスロープは道路が続いてそうです。
やっと島の中に入れるのでしょうか?



両側はすごい竹やぶですが、道ははっきりしています。
誰がここに来ているのでしょう?



視界が広がって、畑とビニールハウスが見えました。
どちらもあまり大きくはありません。



あちこちに肥え入れの壷がありました。



野井戸も現役のようです。小さい頃を思い出す光景です。



かつては交差点だったのでしょうが、今は直角カーブになっています。
周りの田畑も草ぼうぼう。



道を進むと物置が見えてきました。
物置の向こうは再び堤防です。



この島で一番大きな接岸施設がありました。
昔は賑わっていたのでしょうか。



護岸の一部は石積みコンクリートでした。
潮が引いていないと通過困難です。



再びコンクリート護岸になり、しばらく進むと階段が。
ここからは堤防上を歩けそうです。



島の内側は見事に草ぼうぼうの荒地でした。
かつては田畑が広がっていたのでしょうが、跡形もありません。
今は野鳥の生息地で有名なようです。キジがいました。



堤防の上に錆付いたコンクリートミキサーがありました。



島の海側部分はこんな感じで非常に歩きやすいです。



草むらの中に何かありますが、わかりません。



島の北端まできました。内側は湿地になっていて、水門がありました。
堤防の上には貝殻が砕けたものが散乱していました。
カラスが落として割ったのでしょうか?



鵜の群れが飛んでいきました。鳥がたくさんいます。



島の東側は日当りがいいせいか、なぜかサボテンが繁殖しています。
今までもイバラがすごかったのですが、サボテンの針は強力です。
くっつき虫もズボンにビッシリ、生物兵器に苦戦します(^^v



再び堤防の上を歩くのが限界になってきました。
島の内側が見えなくなるのが残念ですが、外側の浜を歩くことにします。



浜を歩くのも足が沈んで靴がべっしょりです。
カニの巣穴が大量に開いています。
因みにアサリはいますが採ると密漁になります要注意!

程なく出発地点に到着。終了〜!
ほとんど島の外側を歩く結果になってしまいました。
もしこの島に観光に行く予定がある方にアドバイスをするとすれば、

○夏はヘビや虫が山盛りらしいので冬がお勧め
○冬はくっつき虫がくっつかないようなズボンをお勧め
○イバラやサボテンの針が効かないようなゴツい服がお勧め
○一周は堤防だけでは厳しいので浜を歩けるように引き潮の時間帯がお勧め
○浜で沈んでもいいようにドロドロになってもいい靴がお勧め

です。レッツ、チャレンジ!・・・ほんまにするのか?(笑)

*  *  *

久しぶりに再訪してみました。
前回の景色は全く無く、ただの荒地になっていました。。。
ついに本当に無人島になってしまったようです。。。



何だか道が無くなってる。。。



破れ、錆びたビニールハウスが草の向こうに見えます。



前回写真に撮ったと思う、野井戸。
もう草がすごくて、場所が全くわかりません。


新田埋立記念碑



古いロードマップを見ている時に
この島の真ん中あたりに記念碑の記述があるのを見つけました。
2010年に一度チャレンジしたのですが、
自分より背の高い草の中を漠然と探すのは無謀でした。
背の高い構造物は目立つはずですが、全く見つけられず…
倒れてる?もしかして移設された?とか思っていました。

最近になり、現在でもこの位置で行政のホームページで記念碑の記述があること、
昔の航空写真よりピンポイントで現地に行くことができるようになったことで
まず見つけられるだろうと、リベンジすることにしました。



何回来ても見渡す限りの草むら。今からここを泳ぐのか。。。
でも笹ヤブはこの数10m程で、その先はイバラ地帯を避けて、
歩き易いセイタカアワダチソウ地帯を選んで進めば
勝算はあるはず。



鎌、鋸は持参しましたが、マスクは持ってませんでした。
セイタカアワダチソウの冠毛が飛び散りまくり。
口に入るとかイバラが痛いとか考えず、夢中でゴールを目指します。



視界が利かず、GPSの画面と足元だけ見て進みます。
遠くに何か見えてきた!



ありました!高さ5m程の記念碑が現在もありました。
初代公選知事である青木三重県知事により「新田埋立工事記念碑」と書かれています。





裏側は樹木により覆われていましたが、何とか撮影。
昭和26年て、まだ伊勢市が「宇治山田市」だった頃で、豊浜町が合併前なんですね。

帰りは少し北側の池沿いに西へ向かいましたが、周辺が湿地帯らしく長靴なのにずぶ濡れ。
前日が雨だったから?イバラが少なく捗りましたが、足元に要注意でした。


大洲


2016.3.6 一周



平成20年航空写真

樫原新田の更に海側の干潟が「大洲」なんですね。間違って覚えてました。
軌跡が航空写真と食い違っています。
満潮干潮の差もありますが、結構地形が刻々と変化するみたい。
行っても大湊海岸と同じ感じなんだろなー、と航空写真を眺めていると、


平成20年航空写真

不自然な「○」がありました。絶対に人工物と確信して、何があるのか、見に行きました。



大湊海岸の端っこより数十メートルのカヤックですが、
深くて流れが速い!



堤防の情報板通り、カモメ、ウミウ、カモなど鳥がいっぱいいます…が、
数百羽全て飛んでいってしまいました。



干潟の外周を歩いてみますが、
やっぱり何か特筆できそうなものはありません。。。
漂着物は大湊海岸と殆ど同じで宮川からの流木、
タイヤやプラスチック部品等のゴミ、漁具等。
南伊勢の海岸は外国のペットボトルやサンゴが見られますが、
ここではさっぱり。伊勢湾なので外国船も大量に航行してるんですが。。。



今日は中潮ですが、干潟がどんどん大きくなります。
樫原新田まで歩いていけそう。
てかそろそろ「○」の場所だけど…と島の中を見てみると、



ありました。明らかに不自然です。
直径15m位の円が作られています。
昔、話に聞いた自衛隊のヘリポートって、これの事?
今でも使ってるんでしょうか。。。



その他は特に何も発見できず、一周できました。
こんな感じの寄洲を埋め立てて、樫原新田ができた、って事なんですかね…?



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