銚子川・二ノ俣線
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二ノ俣橋 |
銚子川第二発電所を越えて軌道の遺構で最初に現れるのがこれ。 白倉林道から良く見えるのですが、林道から橋に行く道が無く、渡る事はできません。 今回エキスパート隊の支援を受け、ロープを使って降りてみました。 初めて見てから18年、やっと橋に立つ事ができました。 谷底には釣り師の姿が。どこから来るんだ!? 橋には「二俣橋」の名前が遺っていました。 左岸の崩れそうな石垣が気になりますが、 荷重はしっかりしたコンクリ橋脚で支えられています。 …あれ?橋の裏に木柱が見える? 型枠が残っているのでしょうか? もしかして、梁以外は木の床!? |
二ノ俣線 |
相賀線から銚子川不動谷沿いに延長する、昭和26年に全通した路線です。 現在も白倉林道から確認できる、二ノ俣橋と絶壁をくり抜いた路盤が特徴的です。 小谷小屋谷出合からスタートします。 河原から少し登ったところに路盤が残っています。 比較的訪れる人が多いのでしょう。 歩きやすい道が続きます。 橋もコンクリート桁です。 ちょっと高度感あるので、慎重に足を進めます。 視界が広がって、谷を見下ろせます。 散策路のようです。 高速道路が続きます。 鉄板で覆われた枕木が残っています。 路盤が広がって、何か残っています。 内野さんによると、飯場があったとの事。 そのすぐ向こうに隧道が残っていました。 そのまま中を通れそう。 隧道を抜けると、土手になっていました。 石垣が綺麗に残っています。 高速道路が終わり、路盤が崩れて河原に下ります。 河原にはレールが落ちていました。 河原から戻り、少しでインクライン下に到着です。 路盤が広がり、トコッコが並べられるようになっています。 向こうにインクラインの坂が見えています。 【2020/6/20】 今日は銚子川橋が通行止で延々林道歩き。 インクラ下まで行けましたがヒルが多い! 河原で車輪を見つけ、路盤に救出。 当時の最新型、コロ軸受です。転動注意! 綺麗に残っているので斜面を登れますが、 山側に九十九折れの道も残っています。 70m程登り、インクライン上に到着。 ここに来たトロッコは連結器にワイヤを付け、 そのままレールが繋がったインクラインを下したそうです。 更に終点を目指します。 投光器が落ちていました。 ちょっと最近の物みたいですね。 程なく、索道下に到着。 内野さんは約50年ぶりの再訪。 アンカー部分の柱を支えていた部品。 中の柱は朽ちて無くなっています。 索道上方面には鉄塔がちらっと見えました。 |
旧二ノ俣支線 |
昭和26年に開通し、3年程使用された路線です。 白倉林道から見える、魅力的な光景がインターネット上にいくつか出ていますので、 実際に行ってみました。 V字谷を対岸へ渡り、高度感ある絶壁を巻く事になります。要体力、要注意! 久しぶりの白倉林道。今日は光谷林道分岐あたりで工事中。 邪魔しないようにゲート前へ駐車し、歩いていきます。 しばらくで銚子川対岸に、今回のハイライト部分が見えました。 あそこまで行けるでしょうか? 谷底で対岸に渡ります。 雨の後で水量多く、膝上まで浸かりました。滑りやすいし、 落ちたらタダじゃ済まないし、文字通りヒヤヒヤです。 なんとか対岸に移動すると上流すぐに索道の跡がありました。 軌道跡はもっと上のはず。ダム関連のものでしょうか? すぐ近くに、細い電柱?も落ちて朽ちていました。 碍子が付いています。 登れそうな場所を探して登っていきます。 10分程で石垣が見えてきました。やっぱりあったね。 先に上流方向へ向かおうとしたのですが、露骨に大変そう。 まずスタート地点を探しに、下流方向へ向かいます。 やっぱり索道と違い、軌道は見つけやすい追いやすい。 大きな抜けも無く、索道上部部分と思われる地点に到着。 展望は全く無し。 櫓の基礎は、川側が崩れて半分無くなっています。 わざと? 川側のその他の部分は、石垣が綺麗に組んでありました。 奥のアンカー部分は川にせり出しています。 アンカー部分も石垣でした。 半分埋め込まれた柱が残っています。 アンカーじゃなくて、アンカーワイヤーの向きを下に変える柱の基礎なのかも。 その他、特に何も発見できませんでしたが、 最近まで電柱が建っていたようです。 電柱の部品が落ちていました。 上流方向へ出発します。 一瞬単線の幅員になりますがすぐに5m程の広さになります。 どこのスタート地点でも見る、トロッコ置き場なんでしょう。 30m程続きます。 林の向こうに、光谷が見えました。 恐ろしい角度で段々に巨石が重なっています。 年月が経って太くなった杉をかわしながら進みます。 川上側は綺麗に石垣が残っていますが、 川下側はでっかい岩が乗っています。 川上側に移動。 石垣が綺麗です・・・が、この先すぐでまた橋になっています。 最初の地点まで戻ってきました。 川下側は綺麗に残っていますが、 川上側は無くなって岩盤が露出しています。 もうちょいで登れそうですが、無理は禁物。 どこかに登れる所があると信じて、 下から巻いていきます。 石垣が大きく綺麗に組んでありますが、 路盤がどんどん高くなっていく。。。 下から巻くのも歩ける場所がなくなってきて大変。 弱点を見つけて何とか路盤までよじ登っていきます。 もうすぐ路盤という所で斜面(壁)にレールが引っかかっていました。 登るのはいいけど、帰りが大変そう。 何とか石垣までよじ登りました。 さっき登れなかった所へ来れました。 橋台は一部コンクリートが使われています。 二ノ俣線で見たような岩盤路盤です。 ・・・が、こちらの方が脆いのでしょうか。 トレースに難儀してます。 切通しがありました。 この先も歩きやすい道が続きますように。 あうー!路盤が無くなっていく・・・ 高度感もあり、このまま直進は無理。 下からの巻きも谷底が廊下になってて無理・・・ 上から巻くか?こんな絶壁だらけの場所で上から巻けるのか? ・・・戻ろうか、散々悩んで上から巻いてみる事にしました。 ほんと絶壁なので慎重に進みます。 まさかの大巻きをして、何とか抜けてる所へ来れました。 しかし戻れるかな〜。。。 大きく抜けていて、路盤跡は全く無くなって岩が転がっています。 木も大きく成長して、普通の斜面になりつつあります。 何か人工物があります。 コンクリートの上に細い木が乗っていますが、何でしょう? 偶然土砂に埋もれなかったのか、後年作られたものなのか。。。 抜け地帯が終わり、路盤が見えてきました。 ・・・が、またしても2m程の岩登りが必要になっています。 ここを上らないとそろそろハイライトの所を逃してしまう。 逡巡しましたが諦めて、再び下から巻く事に。 どんどん高低差が広がり、路盤は岩壁の上に行ってしまう。 やっぱりそろそろハイライト部分のようです。 20m程上に例の一本橋が見えています。 よく見るとサルが路盤から顔を出しています。 何か食べているようです。 うわ〜石投げられたら致命傷になりそう。 こうやってズームで見ると一本橋が近いですが・・・ ズームを引くと絶望的になります。 泣く泣く下から巻いていきます。 川が近づいてきましたが、川沿いには杣道があったようです。 分岐らしい場所から、登っていくハシゴらしい跡がありました。 もしかしたら路盤に連れていってくれるかも。 道はすぐに判別不能になりましたが、よじ登っていくと、 路盤まで登れました。ヒントが無かったら無理。 一本橋の方へ歩いていきますが、 幅員がすぐに狭くなって、 どんどん高度感が増していきます。 無理無理〜!! クリスマスイブですが、美味しい所は近づけず、 しょっぱい思いばかりさせられます。 一本橋を諦め、終点を目指します…が、 すぐで路盤を見失います。 斜面は絶壁でなくなりますが、抜けたのか? 高度を保ちトラバースしますが一向に路盤が出てきません。 小さい沢のところで、トレースを打ち切りました。 石垣を積み岩盤をくりぬき、 最初から3年程の使用のつもりだったのでしょうか。 今回のトレースと一緒で「もうムリ」だったのでしょうか。 |
第2二ノ俣線・新二ノ俣索道 |
昭和30年頃の路線です。現在は白倉林道に飲み込まれ、遺構は殆ど無くなっています。 |
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