神前湾・飛鳥池/方座浦
できかけ海跡湖?

2019/2/3  神前浦・方座浦の峠〜P158.0への尾根途中分岐〜
      飛島池〜P158.0東尾根〜P158.0〜駐車地 kzo
2020/1/26  神前浦・方座浦の峠〜P158.0〜
      できかけ海跡湖?のピストン kzo


今日は午後から天気悪いので、昼過ぎで帰ってこれる場所にしました。
前回に続き海跡湖未踏の神前浦・飛鳥池に行くのですが、
ネットにも記録が少なく、実際に行っても案内やテープ類は無く、
地図読みの良い練習になりました。
場所さえ迷わなければ芦浜などに並ぶ、良いコースと思います。



神前浦から方座浦への道を進み、峠まで車で進みます。
途中、何ヶ所かベンチのある休憩所がありました。
うーん今日も良い天気
今日は「地図に無い、キケンな場所には行かない!」という中村君の為の下見です(笑)



峠にちょうど空きスペースがあったので、車を停めて出発!
案内看板も目印テープも無いぞ・・・



道なき道を進むのかと思っていたら、電柱があります。
どうやってここへ?と思ってよく見ると、組み立て式の電柱です。
管理道にもなっている様で、ピンクテープと電柱に沿って進みます。



P158.0への尾根との分岐まできました。杭があります。
電柱はP158.0や定ノ鼻方面ではなく、左の支尾根を下っていきます。
もうしばらく電柱を追っていく事になりそうです。



降り始めてすぐで終点の電柱がありました。
ここから電線は地面を這っていきます。
ケーブルには「高電圧注意」「感電注意」と書かれています。
活きている電線なので要注意!



急傾斜には余った?電線の固定ロープがあるのですが、
素人には本当に電気が流れてないのか、不安になります(笑)
それにしても、何に電気使うんだろ?



どんどん進み、電線の終点が判明しました。
カメラ、ライト、アンテナがあります。
木が切り払われて、見通しが良くなっています。
見つからない様にこっそり進みます(笑)



電線やテープは無くなりましたが、
うっすらと踏み跡があるので、どんどん降りていきます。
支尾根の端あたりに小さな平地と石垣がありました。
監視小屋か、狼煙台みたいなものがあったんでしょうか。
地図の破線はこのまま東へ進んでいますが、絶壁の恐れがあるので
南へ降りてみます。うっすらと道の様なものがありますが、すぐ不明瞭になります。
でも波の音がすぐ近くに聞こえるので、高度は無さそう。
絶壁だけ注意して慎重に降りていきます。



視界が広がり、波打ち際が見えました。
やっぱり岩場ですが、降りれそうな傾斜です。



無事海岸に降りました。目の前(写真ではやや左)に弁天島が見えています。



飛鳥池へ向かう前に、階段が気になったので行ってみます。



桟橋の跡?がありました。
やっぱりここへは海路が中心だったんでしょうね。



空にはトンビ?猛禽が飛び回っています。
秘境感がある光景です。



飛鳥浜です。この向こうに飛鳥池があるはず。
・・・てか、赤い建物?誰かの別荘?



神社でした。立派ですね。鳥居が平成11年だそうです。
今でも誰か守りをしてるんでしょうか。「飛鳥神社」の額が掛かっています。
ググってみると三重県神社庁HPで神前神社へ合祀とありますが、
住所が「大字神前浦字ヅババ331番地」とありますが、ここの住所??
ここも昔は集落があったんでしょうか。



飛鳥池です。ウとカモが100羽ほど飛んで行きました。
対岸にはシカも。「邪魔するな〜!」と言われた気がします(笑)



風下では何だか魚臭い・・・多分フンの匂いだと思うのですが、
魚ばっかり食っているから?フンで白くなった場所もあります。
猪も来ている様子。



魚を食べていたウがいたのですが、池には魚は見つけられませんでした。
湖底に葉っぱのような黒いものがあり、深いように見えます。貝もいないみたい。



池の周囲の平地も何かあるか探しましたが、炭焼き窯などは何もなし。
でも杉が植えてありますね。



ぐるっと池を一周し、再び浜に出ました。
歩いてみると、砂地などあって、礫が小さいですね。
ゴミも比較的少ない気がします。海外のゴミはなし。サンゴもなし。
小さいガラスのビン玉が落ちていました。



一通り見ましたがまだ11時。ちょっと冒険して帰りは違う道で帰れるかな〜
地図では東へ行かなければ何とかなりそう。
100mちょっとの高低差なら登り返しも怖くないわ(笑)
登ってみると、傾斜は何とかなるレベルですが、シダが何ともならないレベル(笑)
視界が利かないので絶壁のある東へは絶対に行かない様気をつけます。
シダでない所は立派な獣道ができています。



P158.0からの尾根に乗りました。激しいシダはここまで。
暑いのでシャツ一になって進みます。明日は立春ですね〜



獣道を追って、P158.0に到着。
平成18年の同日の山名板が2枚ありました。2018年かと思った。
「方座浦のP」と書かれています。電柱区間を除き、テープやマークは今回ここだけでした。



定ノ鼻方面はどうなっているのか、ちょっと覗いてみましたが
こちらも獣道ですね。小枝やシダが邪魔で進むのは大変そう。



駐車地への尾根を辿り、戻ります。
麓から近いのか、尾根には壊れた大きなアンテナがありました。
この尾根もあまり歩く人がいないのか、獣道のような状態です。



もうすぐ電柱という場所手前の鞍部に、尾根を横切る明瞭な道がありました。
方座浦からの昔の道かと思ったのですが、どちら側もすぐシダや崩落で不明瞭になっていました。



電柱ルート分岐の手前は展望ポイントでした。
方座浦が良く見えます。
すぐで電柱ルートと合流し、そのまま駐車地へ。昼過ぎには下山できました。
南伊勢の山では珍しく全く目印がありませんでした。
たまにはこういう場所も勉強になって、良いかもね〜



近くにはこんな場所もあったみたい。海跡湖できかけ?
潮が引いたらどうなる?機会があればここも見てみたいなあ。


できかけ海跡湖?





【2020.1.25】気になったのでチャレンジしました。
もしかしたら歩ける深さかもしれないので、大潮の干潮を狙います。
道は相変わらず目印無しの獣道。
P158.0の辺りは迷い易い地形と思います行く方(いるのか?)は要注意!
シダが少ないので歩く事はできますが頭をぶつける(笑)



道が無いので地形図を見ながら慎重に下っていきます。
標高は低いのでわりとすぐに、海面が見えてきました。
抜群に綺麗な色をしています。



無事降りられました。
やっぱり!湾の入口部分は浅くなっていて、所々石が見えています。
歩けそう!じゃぶじゃぶ歩いてみます。
…奥に船があって、作業中の模様。怪しまれるのは確実(笑)



現在、大潮の干潮の時刻です。
こんなに浅くなっています。



奥へ進むと段々深くなってきました。
衛星写真では深い所があった筈。通り抜ける事はできませんでした。
深みの場所と思われる地点に、小さな白いブイが浮かんでいます。



この辺は浅いですが、湾の中央部はめちゃ深そうです。



足元には小さな巻貝やヤドカリが大量にいます。
ウニやイソギンチャク、クサズリガイは見つかりませんでした。
石は海跡湖でよく見る、波に揉まれた丸いものではなく、
角ばっているのが多いです。
サンゴの白い石も無し。



少ないですが、小さいアサリがいました。
魚はメダカサイズのしか見つけられません。



ぐるっと回ってみます。
湾の奥は護岸がしてありました。



護岸の中央には階段状の接岸設備がありました。
水が綺麗ですが、魚影は無いですね。すぐ深くなっています。



護岸の奥に、古そうな石垣がありました。
その上は家一軒分位の平地。何か建っていたんでしょうか?



ぐるっと回りました。
こちらも途中まで浅いです。

一通り見る事ができました。
これはできかけの海跡湖なんですかね?
他の海跡湖と比べて、
・石が角ばっている
・湖の部分がかなり深そう
ですが、これから変わっていくんでしょうか?
素人には分かりませんが、冒険的には今回も大成功です!



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