磯部道

05/10/9 逢坂峠


内宮〜磯部を結ぶ伊勢道路がその昔、
有料だったことはよく聞きますが、
有料道路ができる前から道があって
人が行き来していたことは知りませんでした。
昔の道のほとんどは伊勢道路に埋没してしまいましたが、
昔のままの場所もあるようです。



伊勢道路を磯部に向かって2つめのトンネル、
志摩路トンネルの伊勢方入口の脇に
旧道が残っていました。
車を停める場所が狭いです。
本当は神宮林なので立入禁止ですが、
こそっと入らせてもらいます。すいません。
道は上の写真から右へ曲がりヘアピンカーブで
トンネルの上を左へ続いています。



道は更にうねうねと右に左に曲がりまくっています。
沢にかかる小さな橋の意匠がすごくアンティークです。
朝熊ケーブルの遺構のようなデザイン。
道路の則面も石積みです。
さらにカーブは続きます。



何回も行ったり来たりを繰り返して、やっと峠に到着です。
まっすぐ進んで切り通しの向こうは磯部です。
右の路は島路山?左は…?



切り通しを通り磯部に入りました。
ここでも道が右と左に分かれています。
右へ1時間ほど進むと高麗広へ出ます。
(踏破しました!)
かつての磯部道は左へ進みます。



石垣などが残り、かつては交通量も多かったのでしょう。
今は轍の跡も無く、荒れ放題です。



道端に神宮域境界の石柱がありました。
木々の密度が濃い為か、
宇治岳道のような風雨による侵食は少ないです。



どんどん道は悪くなっていきます。
かつての幹線道路は整備される前の
山道に戻ってしまいました。
サル、ハチ、クモ、シカなど、色んな生き物が
たくさんいます。
人工の音は今では何も聞こえません。



磯部側もつづら折れの道になっていました。
でも荒れ放題で写真では判りにくい!
誰も来ないのでしょうか?
ひたすらヘアピンを繰り返して、
自動車の音が聞こえるくらい近くになってきました。



現在道との合流付近は、
旧道は判別しにくくなっていました。
現在道への山道ができていて、
そこを抜けるとぱっと現在道に飛び出しました。

かつての磯部道はここから先も続きますが、
神路ダム建設による付け替え等で
いくつかのルートがあったようです。



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