日浦杉山


2008.9.25 駐車地〜第三発電所水圧鉄管〜P1143〜トロッコ道
2008.10.9 駐車地〜第三発電所水圧鉄管〜P1143〜日浦杉山〜大杉谷索道盤台




第三発電所の導水施設と
日浦杉山、
大杉谷索道とトロッコの跡を見る、
マイナー物件のハシゴツアーをしました。



県道は第二乗船場近くで通行止でした。
今日はここからスタートです。



わかりにくい取り付きより一気に登ります。
200m程登ると、第三発電所からの鉄管と合流しました。



しばらく歩くと、階段が現れます。
脇のモノレールに乗る人はどうやって行くのでしょう?



あまり周りを見ないようにして登ります。
鉄管は尾根に沿って、急傾斜のままどんどん高く登っていきます。
高所恐怖症にはたまらん所です。



再び傾斜が収まり、しばらく進むと
鉄管はトンネルに入っていきます。
ここから尾根の反対側、
不動谷ダムまで続く(2582mだそうです)トンネルです。
昭和37年に、すごい場所に掘りましたねえ。
耳を澄ますと、すごく遠くで水滴の音がします。
ここでしか聞いたことが無い音。



トンネルの上には架線場?跡と
水圧調整用のタンク?がありました。
足元にはコンクリート塊とワイヤと、なぜかレールと犬釘が。
左奥の山の方へ行くのですが、雲の中やし!
確認してきた予報は「さわやかな秋晴れ」だったのに。。。
文字通り暗雲たちこめてます(笑じゃないけど



再び自然がいっぱいの登山道になります。
所々に見通しの利く場所があります。
下界は天気よさそうですが、右の方は。。。



ついにガスってきました。
天気よ良くなれ〜!
って祈りながら、進んでみます。



小屋とアンテナが見えて来ました。
天気がいいのは前回の写真だから(笑



鍵がかかってないので、
こわごわ覗いてみます。
なんだかすごい機械がありました。古いけど。
外の景色とのギャップがすごすぎ。
何に使っていたのでしょう?



さらに登っていきます。
P1143は開けた明るい場所でした。
前回はそう思ったのですが。。。



今日はどんよりガスの中。
ここでウグイ谷高への道と分岐します。



たまに雲が切れ、下界の天気がいいのがわかります。
晴れてくれ〜!
薄暗い山道に付けられた、蛍光ピンクのテープが目立ちます。



天然の額縁になってます。



標高が再び1150m位になるあたりで、
ピンクテープの道は不動谷ダム方面へ降りていきます。
前回は間違って降りてしまいました。
目印のテープはなくなり、
さっきの赤い境界票と境界杭だけになりました。



索道の搬器が落ちていました。
その向こうには索道の支柱跡が。



金属部分はよく残っています。
周りの倒木は支柱だったらしく、ネジが付いています。
中継地点だったのでしょうか。
手前は4つ車輪がありますが、向こうは2つです。



前回、隣の尾根を下ったときにも
同じような搬器とワイヤを見つけました。
こっちの搬器はワイヤを掴む部品がついていました。
これで木を運んだんでしょうか?
何だか鉱山で使いそうな搬器です。
もしかして不動谷ダム建設用?



こっちの木は咥えているようです。
何だか生きているみたい(生きてるんだけど



今回はマムシによく遭遇しました。
こんなところで咬まれたら大変です。


日浦杉山(937.2m)





やっと日浦杉山に到着です。
それと判るのは、三角点の杭にある、「三等」の表示だけでした。
これだけの為にここへ来るのは、ちょっとしんどいかな〜



もうちょっとだけ尾根の先に進み、大杉谷に架かっていた、
大杉谷索道の日浦杉側がどうなっているのか、
見に行きます。
ここから先はテープも杭も、踏み跡さえも微かすぎて、
わかりません。とりあえず不動谷側に降り、
100mちょっとでトロッコ道に出ました。



レールこそ残っていませんが、
面影を残すものが残っています。



S字になったカーブを進むと…



路盤の幅がぐっと広くなりました。
かつては荷受け待ちのトロッコが並んでいたんでしょうね。



手前は朽ちて何かわかりませんが、
たぶんトロッコ(の枠の部分)です。
…ていうか、奥のドラム缶の向こう、何かある!


大杉谷索道 日浦杉駅





索道のプーリ小屋がそのまま残っていました!



さっそく調べてみます。
でっかい搬器が2階からぶら下がっています。
その向こうは大杉谷。はるか彼方に対岸の尾根が見えます。



安全第一…林野庁



ずーっとここにいたいですが、
帰りのことを考えると、10分位しか居られませんでした。
今度はいつ、誰がここを訪れるのでしょう。

12時過ぎに出発し、15時半頃に県道に帰られました。
帰り飛ばしすぎ(^^ でも薄暗くなってきて、
今回は(今回も)あまり余裕の無いツアーでした。
尾根筋はワイヤがいっぱい転がっていて、
かつては活気のある場所だったんだろうな、
と思ったツアーでした。



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