保健体育。それはあなたのヤマトな疑問にドクター古代が応える性愛の教科書です。

ドクター古代とナースユキの〜愛のリピドー10連発!!!〜


クエスチョン1.「愛の四十八手って?」  


愛の四十八手か。無邪気に島と将棋を指していた頃が懐かしいな〜〜
「あ〜〜ちょっとタンマ」
「ダメだ」
「ちょっとぐらいイイだろ〜〜ケチっ!」
「君はタンマが多すぎるんだよ〜!!」
「ナニを!!」
…今では、「タマ」が多くなってしまった…。いや、ユキめがけて数多く撃つって言う意味で…。
当直は医局で仮眠を取るのが常だけど、なんだか眠れなかったので眠気覚ましに診察室を覗いたら当然の事ながら誰もいなかった。あれ?ナースステーションにもいないぞ。
仮眠室を覗いて眠るユキの顔をのぞき込む。ちょっとだけって感じで書類を胸に抱えながら眠っていた。毛布も掛けないで、風邪ひくぞ。
しかしスースーと寝息が可愛いっ♪
パチッ!
「あら?…ドクター古代…どうしたの」
「俺と…将棋しないか!?四十八手で勝つから!!!」
眠れない俺はジャンプしてそのままユキに覆い被さった。着地するときに白衣が空中にとり残されるほどの素早さで。
「ああん…脱皮しちゃダメ♪」


クエスチョン2.「痛みと快感って?」

出張明けは俺のリビドーもハイテンション。
だからユキは?えっ?夜勤前で、今、女子寮の部屋で寝てる?
行くよ。行くに決まってるだろ。急患? そのへんに転がしとけ。
俺はどすどすと人気のない女子寮の廊下を歩いて、がらりとユキの部屋を開けた。
毛布をぺろんとめくると。…ん?
「あん…ドクター古代、お帰りなさい」
「なんで…ナース服着たまま寝てるんだよっ」
「タイムカードぎりぎりまで寝ていたいの」
「すけすけのネグリジェは? 可愛い下着は?久々に帰ってきたのにいつもと同じかよ」
「じゃあ脱ぐわ」
「…。寝ぼけてるだろ」
「ね。ベルトで手首…縛って」
「はぁ!?」
「いつもと違うのがいいんでしょう?イヤなら、出勤しちゃう」
「待て」
俺は自分のベルトをはずしてぐるぐる巻きに後ろでユキの手首を縛った。
ナース服なんか簡単に脱がせられる。猛烈に愛撫して慌ただしく挿入する。
「痛くないのか」
「痛みと快感って…とっても似てるの。したくなると、たまに自分の指を噛んだりして」
「俺のことを…思い出す…のか」
「そうよ…んっ…もっと…もっと奧まで突いてぇぇぇぇ!」
ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと、縛って。快感を登りつめるユキに俺自身も絞られました♪


クエスチョン3.「セックスとエロと洗濯用ロープって?」

梅雨時は洗濯物を室内に干すため乾かない。
ユキの女子寮の部屋は至る所、カラフルな下着のオンパレードだ。裸のまま俺は上を見上げる。
「ねぇ…どの色が好き?」
「んー紫かな」
「あっ…それ、私のお気に入りなの」
「中身の方がもっと好きだけど」
「すっぽんぽんより、魅せる下着って、そそられない?」
「目で愉しむ…か。そんな患者いたっけな。実際に女性に触れず、話しを聞くだけで官能を感じるんだ」
「セラピストみたいね」
「俺は精神科医にもなりたかったんだよ。情愛と官能の乖離は凶暴なエロスを欲しがる。一見普通の人間だって、心の中はモンスターになるのさ」
「ドクター古代のファンタジーって…なあに?」
「んーあれかな?」
俺の目の先には小さなパンティーやらブラジャーがぶら下がった、洗濯ロープが。
クーラーの風に煽られてゆらゆらと揺れていた。
「縛らせて♪」
「いやぁ〜〜〜ん♪」
(どうやらご開帳縛りあたりが展開されているようです。汗汗汗)
「くせに…なりそうで…怖いわ…」
「ホラー映画見た後って…ものすごくしたくなるだろ…それも生…存欲なのさ」
「えっ…性…欲…?…あああっ!!!」
どっちだっていいけど(笑)


クエスチョン4.「温泉旅行って?」

GW中ユキと全国の有名な温泉地に旅行に行った。
子宝の湯で有名な(って…全国にあるけど。笑)ところには必ず巨大な御神体が祭られている。
まあ…(大きい)という言葉を飲み込んだユキは、ぽっと頬を染めて女湯に向かった。湯上が
りがまた世界一可愛いんだよなー。
土産を買おうっと。ユキが温泉饅頭を手にしていた。そんなの普通だろ。
「これがオススメです」
店の女性が妖しげなものを手渡した。
「飴菓子?マツタケとピンク女陰のぺろぺろキャンディーか?」
「御神体飴です。男と女のシンボルですよ♪」
「へぇ〜〜」
俺は男女一組両手に持ってユキに見せた。
「…。ドクター古代…あの…それで突くマネするの…やめてくれます?」
真っ赤になるところも好きだ♪
その夜は当然貸し切り温泉で、布団の中で、我を忘れて全身御神体となるまで愛撫しあう。
「もう…ダメ。子供みたいに…神社の前で…お昼にして見せたこと…して」
しますとも♪♪


クエスチョン5.「手術室の情事って?」

今日の手術室は汗が滴り落ちるくらい暑かった。エアコンが切れたせいだ。
「俺にも麻酔をくれ〜〜 !!」
「ドクター古代、文句多すぎです」
なんとか手術を終えると、患者をストレッチャーに乗せ病棟担当者に渡す。あとかたづけするユキ
は、てきぱきと働いていた。
ちぇ〜ちぇ〜ちぇ〜 疲れているのは俺も同じなのにな。冷たいの。
「そこの、患部を冷やす氷ちょっとくれよ」
「食べちゃダメよ。食塩をふってあるからしょっぱいの」
「汗かいて身体がべたべただよ。シャワーしてきてもいい?」
「いけません!。次の手術30分後ですから」
ちえっ。
見ると、ユキの首筋からも汗がつつつつぅぅぅぅぅっとアゴを伝って。
つんっと勃った胸の先端に、真珠みたいに一粒滴り落ちた。あっ…!!
俺は無言でぐいっとユキを手術台に引っ張り上げて、ユキに負けないくらいてきぱきとナース服を脱がせて裸にした。暑苦しい手術着は床に脱ぎ捨てる。
氷を俺の腹に乗っけて、ユキの背中からサンドイッチにした。俺の体温とユキの躰の熱ですぐに溶けて水がユキのお尻のほうに流れ出す。
「気持ちいいだろ」
「水浸しに…なっちゃうわ…」
クチュクチュクチュ…。
「冷たいのと…熱いのとが…まざりあってる」
「んっ…そんなにかき回しちゃ…イヤ…♪」







クエスチョン6.「もう一枚って?」

梅雨が明けた。
セミがみんみんみんみん…うるさいくらいだ。あ〜元気だな〜奴ら。
「おはようございます。古代ドクター。昨日はよく眠れましたか?」
「良く寝た〜〜♪ 7時30分まで寝ちゃって、遅刻するかと思ったよ」
「熱帯夜でもたまにそんな日ありますよね。うふふっ」
「なぁ、その首のネッカチーフなんだよ」
「あっこれ?汗をかくから男の人のタオル代わりです」
「ナースって力仕事だからな〜〜でも、それ。スッチーみたいだな♪」
「制服ですからね」
ふむ。
後ろを向いて器具を用意するユキを抱き寄せる。
小さなハンカチを首に巻いて、カフェのウェイトレスみたいじゃないか。可愛いぞう♪
「最近、ユキが素っ裸だと欲情しないんだよな」
「まあ」
「ストッキングはいたままとか、キャミソール上にめくりあげただけ、とか」
「私は…暑いけど…」
「今度海に行くだろ。水着だけじゃなくて、スカーフ巻くとか、腕に包帯巻くとかしてくれよ」
「ぷっ!イヤよ。うふふっ」
「なんか足した方が…断然…そそるって」
コリコリコリ…。
「…あんっ…!包帯は…イヤよ…」
女性は化粧とかアクセサリーでひとつ足すのがよろしいかも?(笑)


クエスチョン7.「全身性感帯って?」

休暇を取ってユキと南の島へ行った。
ビーチでこんがりと全身を焼くとき、ユキはビキニのブラの紐をはずす。
後ろは当然ノーブラ状態だ。さすがにパンティーは脱がないから、裸でも水着を着ているような感じだ♪
とにかく俺たちはよく歩く。
店を覗いて、アイスを食べて、ランチは一皿をふたりでシェアーしても十分なほどだ。
あ〜〜何もしない時間も至福だ〜。
最終日。
こんがりと…というより、ふたりとも全身赤黒くなってしまった。
「ねぇ…なんだかアレみたいよね、この色」
「あっ…ユキ。いやらしい〜〜」
「だって…色とか…艶とか…ばりばりに張ったときの…熱を持った感じとか…」
「んー確かにそっくりだよな。俺自身って、張り子全体で感じるんだぜ」
「じゃあ…全身性感帯なの?」
「試してみよう♪さささっ♪♪」


クエスチョン8.「性愛のリピドーって?」

南の島で存分にヤリ尽くした俺は、仕事に専念していた。
「とか言って…またお昼寝ですか?ドクター古代」
「眠い…まだ時差ボケかなー」
「ありえません」
「ユキのいじわる。愛って…ストレスなのか?」
「えっ?」
「今すごくしたいから、いいだろ」
「勤務中でしょ、ダメよ。愛の言葉をね。じっくり髪でも撫でながら、体もリラックスさせて欲しいの、
女の子は」
「へぇ〜〜男とは逆なんだな」
「そうよ。発散じゃないの、積み重ねよ。うふふっ」
「わかった。しかし肌の重ね合いがソレに匹敵すると、俺は信じる!!」
愛撫は慌ただしくも的確に、Gスポットもリラックス♪
しかし…女のリピドーってどこが臨界点なのか…?声だけではわからない。むむむ〜
「あっ…そこ…んっ」
「来たのか!?」
「と…溶けそう…あああっ!!!」
そんなこんなでふたりともフィニッシュ♪♪
なるほど。女のリピドーって案外たわいのないおしゃべりにあるのかもしれない(笑)


クエスチョン9.「アオカンって?」

屋外でセックスをする。そのことの意義はただひとつしかない。
野生動物と一体になる。それだけだ。
「青邯」と書くのだそうである。邯は「邯鄲夢の枕」の故事、つまり昼寝の間に一生のことを夢に見てしまった人物の逸話で、それから邯鄲は枕を意味する隠語となり、青空の下で女と枕を交
わすから青邯なのだそうだ。昔の猥語は学がある人間が作ったんだなあ。
「ね…ねぇ…こういうところでは…服を脱がないんじゃ…な…いの…」
「誰も見てないよ」
「こんな…病棟の中庭でなんて…あっ…ダ…メ…!」
ナース服の上半身を剥いて、ユキの乳房を後ろから思い切り揉みしだくと、甘い声で俺を咎めた。
樹の皮からは青々しい匂いが立ちこめ、もつれ合った足元は草を踏みしだく。
「女と枕を交わすってどういう意味だろ」
「…んっ…枕って?…眠るときに使うものよ…」
「昼寝の間に、一生のことを夢に見る枕さ」
「じゃあ…セックスのことよ」
「セックス?」
「あなたの…夢精が…アソコを出たり…入ったり…して…気持ちいいから…あああっ!」
交わす・お互いにヤッたり受けたりする♪ なるほどー(笑)
    






クエスチョン10.「杵と臼って?」

昔ながらの餅は杵と臼でぺったんぺったんついて作る。祝い事には欠かせない。
なるほどそんなふうに作られた餅は「もち肌」という形容詞に例えられるほど、光り輝く女体のような輝きだ。

放蕩の限りを尽くした病棟を去る日が来た。孤島に赴任することになった俺と、ついていくと言ってくれたユキは入籍だけを済ませ部屋で初夜もどきをしてその夜を愉しんでいた。
ユキが用意したのはつきたての艶々した餅だ。大根おろしと醤油で食べるのが俺の好み。

「キレイだ…ユキの肌と同じだよ」
「さっき通り雨が降ったわ。狐の嫁入りって言うのよね、そういえば」
「時雨とも言うね。ユキ…ちょっと上に乗ってみてよ」
「あっ…あああっ…初夜なのに…こんなのイヤよ…恥ずかしいわ…」
「これが時雨茶臼だよ。祝いの席には…欠かせないのさ」

騎乗位の基本形で、ユキの腰使いにタイミングを合わせて俺が突き上げるとより一層挿入が深まる。
濡れた蜜壺と俺自身が杵と臼のように捏ね合い、その結合部が俺の目の前にさらされる。
顔より何より、その合わさった部分を眺めるのが俺は好きだ。
恍惚に仰け反ったユキから時雨が…艶めかしく溢れて…ますます激しく俺は突く。

「餅つきを…許可するって…あああっ!!!」
「セックス奨励の事だよ♪」

まだまだ枯れることはないようです(笑)餅つきパーティこれにて終了〜〜♪


おわり

       
ももさん作 挿絵:ゆみこさん