焼き?そば

 インスタント焼きそばという物はたいていの人が食べたことがあると思うのです。そして、私ももちろん食べたことがあるのですが、これのネーミングとはちょっとどうかと、思うのです。というのも、例えば鯖の煮付け。これは鯖を煮付けてあるから鯖の煮付けなのです。そして、野菜炒めも、炒めてあってこその野菜炒めだと思うのです。このインスタント焼きそばが違うのは、そう、「焼いていない」ということなのです。

 インスタント焼きそばは、ふたを開け、加薬を入れ、お湯を入れ、数分。そして、お湯を捨て、ソースを入れ、薬味を入れ、混ぜる、できあがりという手順で作られます。・・・どこに「焼く」という作業があるのでしょうか。これではどこも焼きそばではありません。いや、味がそうなのだ、と言う意見もあるでしょう。焼きそばの味をすべて知っているわけではありませんが、確かああいう味では無いはずです。しかし、まぁ、商品なのですからあれはあれで相当完成している物であるのは既知の事実です。ですから、こういうことで潰してしまう(私がここで発言したからと行って明日から無くなるわけではありませんが)のはもったいないと、そう思うのです。そこで、解決策として、これがあります。日本には「風」という言葉が存在しているのです。手作り風メロンパン、これは手作りでない物ですが、「風」と付けることによって、これで成り立つ物になります。ですから、「風」を付けることによって、焼いて無くても焼きそば、にすることが出来るのです。どうでしょう、インスタント焼きそばにも「風」を付けてはいかがでしょう。インスタント焼き風そば。・・・ま、まぁ、私は焼きそばなどという紛らわしい言葉は使わずに、「蒸らしそば」、と呼ぶことにします。^^;

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