標準語
久しく登場です。さて、標準語、あなたは使いこなせていますか?私は、使いこなせていません・・・というのも地方に住んでいるからなのですが、この地方というのが果てしなくくせ者でして、こんな所にいたら標準語の定義すら分からない、といった所です。
私がよく使う「標準語でない言葉」の中に、「覚わる」、という言葉があります。私は「覚えられる」という意味で使っているのですが、周りの人に聞くと使わないのだそうです、それも全く。調べてみたところこれは名古屋の言葉だそうで。・・・私、名古屋の人では無いのですが。不思議です。なかなかどうして日本語というのは難しい気がしてなりません。
最近の若者は(と定義すると私も入ると思うのですが)言葉の使い方が怪しいですね。例えば「食べれる」「見れる」。なんだ全然普通じゃないか、と思ったあなた、勉強のやりなおしです。・・・嘘です。例として挙げたこの二つの言葉、本当は「食べられる」「見られる」とするのが正しい日本語です。動詞の可能の形で「ら」抜き表現が多く見られます。これは結構前からあるのですが、最近はあまり気にしなくなってきているかもしれません。「雰囲気」なんかでもさらっと読み飛ばすと間違って読んでしまう人もいるでしょう。「ふんいき」です。「ふいんき」とか「ふいいき」とかだと、間違いになります。面接や営業などではちゃんと使えるようにしたいものです。
さて、怪しいのはこれだけではありません。興味深いのはカタカナ語です。「Smooth」は結構聞くと思うのですが、この言葉、英語を勉強した人は分かると思いますが、スムーズ、です。濁るのです。「ず」です。他には「Simulation」。これはシミュレーションです。「しゅみれーしょん」と発音する人を結構見かけますが、これはかなりかっこわるいです。気を付けましょう。全く、英語にカタカナで振った人は何を考えてたんだ!・・・あ、私にそんな能力はありませんから。あしからず。
さて、方言を標準語に直すのに一番苦労するのはやはりイントネーションです。日本語だと抑揚です。・・・訳の分からない言葉です。さて、この声の調子、方言で20年間も使っていると、これは相当直らないものです。直すのに一番手っ取り早いのが使うこと、です。使うのです。毎日耳にして、口にすれば、そのうち使えるようになるでしょう。人間はその必要性に駆られることによって素早く順応することが出来ます。自分を追いつめる、背水の陣ですね。実際にすぐ後ろを水にすると大変ですね。後ろから追いかけてきた友達が水に落ちちゃいます。
大きな大学のキャンパスだと結構いろんな所から学生が来ていたりして、イントネーションの違いを楽しんだりします、多分。そこで良く話題に出てくるのが、めがね、はし、などでしょうか。私も中学の時は転校してきた人とめがねのイントネーションの違いを笑いました。めがね、めがね。めがねを掛けた人のニックネームは博士とか、めがねとかでしたっけ。あ、それは昔のことですか、そうですか。
標準語はマスターするにこしたことはありませんが、中途半端に使わない方が良いものであるのも確かです。何しろ言葉が混ざるわけですから、やはり変に見えます。イントネーションの混ざりが微妙だと、聞いている方としても苦しい物があります。マスターするのなら、完璧に。そういうことの一例、ですね。