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  CT検査    
レントゲン撮影が患者さんの体を外側から透かして見たような写真であるのに対し、CT検査では断層像と呼ばれる輪切りの写真を撮影し診断を行います。レントゲン撮影と比べより詳細な体内の画像を得る事が出来るため、脳出血、脳梗塞の鑑別診断、肺炎の罹患範囲、腹痛の原因特定などに利用されます。
CT装置は1970年代、英国のEMI社で開発されました。ちなみに当時、大人気を博していた英国のロックバンド「ビートルズ」は、このEMI社に属しており、そのレコード売り上げがCT装置開発の研究費用に充てられたことから、CT装置は
「ビートルズ最大の遺産」と言われています。
  
   当院のCT装置はマルチスライスCTと呼ばれるもので、名称にあるマルチとはX線を照射する管球が体の周りを1周する間に複数枚(多断層)の写真を撮影できるという意味があります。
従来の装置では、1周1断層で撮影を行っていたため肺野の検査では息止め時間が20秒程度と、呼吸器疾患を患う患者さんには苦痛を伴う検査となっていましたが、機器更新により一回の息止めが5秒程度と短縮されました。