タイヤ


タイヤ{tire}

フロントタイヤ
リヤタイヤ

 現在のF1カーは、レギュレーションで4輪でなくてはならないが、昔は6輪の車なども存在した。

 グルーブドタイヤとレインタイヤがあり、グルーブドタイヤは縦溝のみの入ったタイヤで、晴れの日に使われるが、路面が濡れていると滑りやすくなるため、水を横に逃がすためのパターンの溝が付いたレインタイヤを使用する。晴れた状態でレインタイヤを使用すると、すぐにタイヤ性能が低下するため、通常、路面が乾いてきたら、晴れ用のタイヤに交換する。

 ’98からはスリックタイヤ(溝無しタイヤ)が使用できなくなり、晴れの日でも、決められた溝の入ったグルーブドタイヤしか使えなくなった。

 ちなみに、2006年度のドライタイヤ規定は、

 <フロントタイヤ>

・4本溝を持つこと。

・溝は、タイヤトレッドの中心線に対して対称で、表面で常に最低14mm、均一のテーパーで下面で最小10mmの幅で、下の面は最低2.5mmの深さで、50mm(±1mm)間隔。

・最大トレッド幅は275mm。

・完成したホイールは、幅は305〜355mmで、直径は最大660mm。

・ホイールビードの直径は、328〜332mm。

 <リヤタイヤ>

・4本溝を持つこと。

・溝は、タイヤトレッドの中心線に対して対称で、表面で常に最低14mm、均一のテーパーで下面で最小10mmの幅で、下の面は最低2.5mmの深さで、50mm(±1mm)間隔。

・最大トレッド幅は規定無し(?)。

・完成したホイールは、幅は最小365〜380mmで、直径は最大660mm。

・ホイールビードの直径は、328〜332mm。

である。

 2006年度は、ドライタイヤは、予選開始の1時間前に申告したスペックを7セット使用でき、このセット数の範囲でタイヤ交換が可能である。使用済みタイヤを使用することもできるため、交換回数は自由である。

 タイヤは、主にハードタイヤとソフトタイヤがある。ハードタイヤは、文字通り硬いタイヤで、グリップ力が低いため横滑りしやすくスピードを出せないが、長距離使用できる。ソフトタイヤは、軟らかいタイヤで、グリップ力が有り、より高速でコーナーを曲がることができるが、すり減りやすくあまり長距離走行はできない。

 一般に、硬い・軟らかいは、カーカス(構造)とコンパウンド(ゴムの質)に分けられる。カーカスはゴムの中に埋め込まれた骨組みで、カーボンファイバーやケブラー繊維などの軽量で強度の強い繊維が多用されている。カーカスが軟らかいと加速・減速時に路面に良く食いつくが、コーナーリング時にタイヤが変形してふんばりが効かなくなる。逆に硬くするとコーナーリング時の変形は少なくなるが、加速・減速性能が低下する。コンパウンドは、トレッド面(接地面)のゴムの質で、軟らかければ路面に良く食いつくが、削れやすくて消耗が早い。逆に硬ければ長持ちするが、路面への食いつきが悪くなり、滑りやすくなる。ただし、ゴムには適度な動作温度があり、カーカス・コンパウンド共に軟らかいと温度が上がりやすくなるため、軟らかくしすぎてもグリップ性能は低下することもある。

 レインタイヤは、溝の構造により、軽雨用のパターンの溝を持つインターミディエイトと、強雨用のパターンの溝をもつフルウェットに大別される。また、フルウェットは、構造やコンパウンドの違いでさらに区別されている。

 2003年以降、持ち込めるレインタイヤは1スペックのみとなったため、事実上上記の様な種別は無くなり「ウェット」1本となったが、どういったタイヤが持ち込まれるか微妙なところ。なお、シーズン途中から、FIAが許可したときのみ使える、ストリームウェットというタイヤも持ち込めるようになった。これはその性質上、フルウェットの中でも激しい雨用のタイヤとなるであろう。

カーボンファイバー
グリップ力
グレイニング
ブリスター
メカニカルグリップ



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