ギアボックス


ギアボックス{gear box}

 エンジンで生み出された動力をタイヤに伝えるまでに、複数のギアを組み合わせて回転比を変えることで、加速時にはトルク重視、スピードが出てきたらスピード重視となるようにギアを入れ換える構造のこと。

 そもそもギアボックスは、エンジンが効率良くパワーを出せる回転数帯域(パワーバンド)があまり広くないために必要なもので、もしエンジンが低速から高速まで広い帯域で高いパワーを出せればほとんど必要無いものである。

 過去のF1マシンのギアボックスは、マニュアルトランスミッションであったが、現代のF1マシンではセミオートマチックトランスミッションが使われている。マニュアルは乗用車のそれと同じで、レバーを動かすことで機械的に力を伝達させて歯車を動かす構造だが、セミオートマチックはステアリングに取り付けられた2〜数個のレバーやボタンの電気信号をコンピュータを介してギアボックスに伝えてシフトアップ・ダウンを行う機構で、正確・高速なギアシフト操作ができるうえ、運転中にステアリングから手を放さずにギアチェンジをすることができる。また、エンジンとギアの間を繋いだり切ったりするクラッチも、セミオートマチック環境下では、ギアチェンジ時は自動で切れ、停車時なども、足踏みの機械式ではなく、ステアリング上でのボタン操作になっている。

 現代のF1マシンのギアボックスは、エンジン同様シャシーの一部となっていて、さらにリヤサスペンションもギアボックスに取り付けられることがほとんどなため、低重心・軽量コンパクト・高耐久力でありながら、充分な剛性も要求される。そのため、軽くて丈夫なカーボンファイバー製のギアボックスへの取り組みも見られるが、精度や耐熱などに問題が有り、まだ主流にはなりえていない。

エンジン
カーボンファイバー
サスペンション
ディファレンシャルギア



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