五ヶ所湾岸の方言


【あいら】 彼ら、あなた達

【あいに】 あんなに

【あいべ】 歩め

【あいまち】 あやまち

【あがいに】 あのように(相賀地区)

【あかざった】 いけなかった

【あかし】 割木(自家用のもの)

【あがと】【わがと】 自分

【あがめ】あなた(相賀地区)

【あかん】 いけません

【あげに】【あげん】 あのように

【あころむ】 熟す

【あさっぱら】 早朝

【あしこ】 あそこ

【あじや、あじよ】 君、あなた

【あたたい】 あたたかい、癇に障る

【あっちゃ】 あちら

【あね】

【あばばい】 眩しい

【あめる、あめとる】 腐る、腐っている

【あらくたい】 乱暴な

【あらける】 片づける

【あらせん、あらへん、あれせん】 ない

【ありこくたい】 すっかり

【あわいさ】

【あんご、あんごさく、あんぽんたん】 愚か、愚か者

【あんた、あんたら】 あなた、あなた達

【あんたする】 不服を表す、仇する

【あんとこ】 あなたの家

【あんなー】 こんにちは、誰かいませんか

【あんばいよう】 よろしく

【いお】

【いうたん】 といいました

【いかい】 たくさん

【いかされ】 いきなさい(南海地区)

【いかざった】 いかなかった(神原地区)

【いかつい】 強い

【いかめか】 行こう

【いかんこ】 いきなさい

【いけせん、いかん】 行かない

【いけとる】 活きている

【いげぼ】 鬼火

【いこに】 行きましょう

【いたる】 行ってあげる

【いつぞい】 いつですか

【いっち】 一番(相賀地区)

【いっつろ】 行ったでしょう

【いっぷり】 短気

【いなさ】 東南風

【いまし】

【いろう】 触る

【うしやがった】 来た

【うそこき、うそたれ】 うそつき

【うつける】 投げる

【うっそり】 鈍いことを言う

【うとんぼ】 鈍い

【うんと】 沢山

【うんなし】 同じ

【うぬら】あなた達

【うの】 あなた(神原地区)

【ええやんか、ええど】 いいじゃないですか

【えずい】 酷薄無情

【えらい、えろう】 たいへん、大層

【えらぼる】 いばる

【えんごと】 完全に

【えんとこ】 ひとり一脚

【えっぽど、えっころ】 余程、甚だ

【おいない】【こんかな】 来なさい

【おうと】

【おおきんな】 ありがとう

【おおたろ】 大物

【おくれ、おくんない】 ください

【おごし】

【おころ】 もぐら

【おじくそ】 小心者

【おじやれ】 おいで(内瀬地区)

【おっさん】 お坊さん

【おとし、おとろし】 こわい、おそろしい、びっくりした

【おどれ】 おまえ(南海地区)

【おとっしょ】 あれ?(南海地区)

【おとて】 一昨日

【おどり】 手毬

【おばす】 投げる(五ヶ所地区)

【おぼたい】 重い

【おめく】 叫ぶ

【おもしらい】 おもしろい

【おやぐら】 安産

【おらへる】 持ちこたえる

【おわえる】 追う

【おれげ】 私方

【かいだり】 疲れた

【かいどし】 1本熊手

【かおく】 乾く

【かか】 女房、母

【がんど】 のこぎり、クワガタムシ

【がいに】 大層に

【かしん】 お菓子

【かずいき】 老人、年輩者

【かせわし】 忙しい

【かすっぽ】 空のこと

【かたっぽ】 片一方

【かだもん】 怠惰者

【かつぶし】 鰹節

【かねあう】 にじくりあう

【かみこと】 小言

【かむ】 叱る

【がむしや】 乱暴

【かやす】 返す

【がり、がりこき】 自分勝手、わからずや

【かんこ】 船の中央にある生け簀

【かんち】 片目

【かんつ】 一徹者、剛腹者

【かったい】 子女を卑しめていう時に使う(南海地区)

【きばる】 威張る

【きびしょ】 急須

【きやせん、きいせん、きやへん】 来ない

【きんの、きんのう】 昨日

【ぎっちょ】 左利き

【くいすえる】 十分食う

【くそ】 「非常に」の意の接頭語

【くそぼやい】 くすぐったい

【くたためる】 善悪の道理を懲戒する

【くだん】 下さい

【くちなわ】

【くないさん】 放縦者、我が儘気儘

【くらがり】 暗い、暗いところ

【くらわす】 打ち叩く

【くりょん、くろん】 あげよう

【けえせん、けえへん】 来ない

【けえもない】 少しもない

【けたい】 希代、嫌いの義

【けたいな、けったいな】 不思議な

【けたくそわるい】 面白くない

【げっぽ】 末席

【けなりい】 羨ましい

【けぶたい】 煙たい

【げんとうする】 驚く

【こいさ】 今晩

【こうだいもない】 大きい

【ごうわく、ごうたらわく】 腹が立つ

【こがいに】 こんなに

【こく】 言う

【こけ】 愚人

【こける】 倒れる

【こさえる、こしやえる】 こしらえる

【ごつい】 地味な

【こっちゃ】 こちら

【ごっちゃ】 混ぜる

【ごっつおう】 ご馳走

【こっぺり】 すべて、皆

【こっぺる、こっぺな】 成人ぶる

【こぼ】 子供

【こぼち、こぶち】 落とし穴

【こんた】 あなた

【こやれ】 来い(南海地区)

【こやって】 こうして

【こんけ、こんこ】 来い

【こんだけ】 これだけ

【ごんぼほる】 強請る

【さあせん】 しない

【さきっぽ、さきっちょ】 先端

【さべし】 淋しい

【さんさら】 極新しいこと

【さんたろ】 阿呆

【しぇんしぇい】 先生(宿田曽地区)

【じっきに】 すぐに

【しびらえる】 辛抱する

【じぶんと】 自ら

【じべた】 地面

【しめし】 おむつ

【しゃあない】 しかたがない

【じゃけら】 滑稽

【しゃちこばる】 かどばる

【しゃでる】 人を折衝して屈服せしめる

【しゃっぷこき】 拗ね者

【しゅむ】 滲む

【しょびたれ】 不精者

【しょずむ】 つまむ

【しょんば】 客をもてなす

【しょんべ】 小便

【しょうずくなる】 しゃがむ

【しんぜる】 供える

【じっきに】 すぐに

【じっと】 度々

【すかった】 間違った

【すけない】 少ない

【すこい、すっこい】 狡い

【すこたん】 あたま

【ずつない】 苦しい

【すごう】 凄く

【すてかい、すてこい】 大きい

【すばくら】 無節漢

【すれこい】 狡い

【すってんじょ、ずっこ】

【ずっとか】 ずっと、遙かに

【せざった、せなんだ】 しなかった

【せばい】 狭い

【ぜん】 お金

【せんじどこ、たなぼと】 台所(厨房)

【せんち】 便所

【せんど】 以前に

【せんかな】 しなさい

【そいに】 そんなに

【そがいに、そげに】 そのように

【そげなこと】 そんなこと

【そそこし】 そそっかしい

【そってくる】 走ってくる

【そっちゃ】 そちら

【ぞぶくろ】 馬鹿者

【そべる】 倒れる

【そやけど、そんやけど】 そうだけれど

【そやもんで、そやで】 それだから

【それる】 走る

【たかる】 集合する

【たこばた】

【たしない】 少ない

【だちあかん】 埒があかない

【だちこ】 構わない

【たてらかす】 もたせかける

【たのしや】 金持ち

【だまりべ】 沈黙者

【たもれ】 下さい(南海地区)

【たとむ】 畳む

【たれげ、だれげ、だいげ】 誰の家

【たんご】 肥桶

【だんない、だんねえ】 構わない

【だんべ】 帆船、荷積舟

【だんべらくたい】 平たい

【たんま】 たまに

【ちいと】 少し

【ちっこい、ちっさい、ちっちゃ】 小さい

【ちびこい、ちっさい、ちっしゃい】 小さい

【ちびる】 大小便をする

【ちびんと】 ちょっと

【ちゃっと】 早く

【ちょうどんもんと】 生憎

【ちょぼんと、ちょぼっと】 少し

【ちょろ】 小舟

【ちょっこい】 小さい

【ちょうず】 大便、大便所

【ちんちくり】 寸足らずのもの

【ちんこ】 丈が小さいもの

【つらい】 気の毒

【つろく】 平均

【つんつくつん】 短小

【でけもん】 腫物

【でこん】 できない

【てしょう】 小皿

【てすのてんからかん】 徒手無一物

【でちか】 構わない

【でちねえ】 よろしい

【でっころぼう】 人形

【でっつ】

【てっぺ】

【てて】

【でば】 小刀

【でんぐりかえる】 ひっくり返る

【てんご】 悪戯

【てんぷな】 たくさんの、もの凄い

【どいらい、どえらい】 大きい

【どうけ】 滑稽

【とさ】 西南風(宿田曽地区)

【どずく】 打つ

【どた、どたふく】 肥満人、ブス

【とちくる、どちまずく】 周章する

【どでかい、どでこい】 大きい

【どむならん】 横着者

【どもならん】 どうしようもない

【どやす】 打つ

【とろくさい】 鈍い、弱い

【どんたく】 休業

【とっちょう】 驚嘆の辞(相賀地区)

【とんだべ】 生意気者

【どんつく】 愚鈍

【なきびそ】 すぐ泣く人

【なぐら、なぶら】 魚の群集

【なた】 あなた(南海地区)

【な(っ)ともならん】 しかたがない

【なっと】 何と

【な(っ)としょう】 どうしよう

【なぶる】 触る

【なんがい、なんげえ】 長い

【なんせ】 どうせ

【なんね】 なんだ

【なんば】 トウモロコシ

【にすい】 まずい、弱い

【にやす】 沸かす

【ぬかす】 言う(軽蔑の意を込め)

【ぬくたい】 温かい

【ぬけさく】 愚か者

【ぬすっと】 盗人

【ぬっぺらこっぺら】 言の左右に託する

【ぬんど】 男子

【ねがける】 覗く

【ねき】

【ねね】 赤子

【ねぶたい】 眠い

【ねぶる】 嘗める

【ねや】 寝床

【ねやす】 眠らせる

【ねんざい】 干渉

【ねっから】 元から、少しも

【のいで、のぐ】 脱いで、脱ぐ

【のうなる】 なくなる、死ぬ

【のふぞ】 沢山

【のぶとい】 大胆な、横着な

【のら】 あなた達

【のっけ】 最初

【のっそり】 遅い

【はこ】 大便、トイレ

【はざける、はそむ】 挟む

【はざわん、はざん】 つまらぬ、間に合わない

【はなかぐ】 鼻をかむ、匂いを嗅ぐ様

【はね】 釣り竿

【はばい】 手広い

【ばば】 人糞、お婆さん

【はまる】 陥る

【はんぶ】 半分

【はんまこく】 齟齬する

【ばんもと】 夕方

【〜ばっか】 〜ばかり

【はっきよ】 八卦

【ばっさりする】 失敗する

【はったす、はったる】 打ち叩く

【ばっち】 股引

【ひいて】 一日中

【ひく】 敷く

【びく】 女の子

【びしゃける】潰れる

【〜ひたん】 〜しました

【ひっくい】 低い

【ひねこし】 ませている者

【ひばこ】

【ひぼ】

【ひまのかしあいた】 失策した

【ひやかい、ひやっかい】 冷たい

【ひょっかるい】 凄く軽い

【ひらくたい】 平たい

【ひる】 「だす・する」行為

【ひろた】 拾った

【ひんなか】 正午

【ふくらかす】 膨らせる

【ふごく】 大食家

【ぶぶ】

【ふんぐり】 睾丸

【べえ】 いや

【べか】 瀬取、浅瀬舟

【へちゃ】 ブス

【へっこむ】 窪む

【へどつく】 嘔吐する

【べべ】 着物、穂原地区では汚物

【へぼ】 下手、弱者

【へっぽ】 席次の最後

【ぼう】 男児

【ほいで】【ほんで】 そして、それで

【ほうかな、ほうこ】 そうですか

【ほげな】 そんな

【ほざく】 私語する、呟く

【ほして】 そして

【ほぜくる】 穿る

【ほたえる】 戯れる、暴れる

【ぼちぼち】 徐々に

【ほっかぶり】 頬被り

【ほったらかす】 捨て置く

【ほったる】 捨てる

【ほってと】 そうすると

【ぼて】 魚を活かす籠

【ほっと、ほうと】 そうすると

【ほべた】

【ほぼさん】 巡査

【ほらくる】 捨て置く

【ほりゃ、ほれ】 それは

【ほりやい】 投げ合い

【ほる】 投げる

【ほんた】 あなた(神原地区)

【ほんで】 それで

【ほんやいて】 それだから

【ほんなら】 それならば

【ほやけど】 しかし

【まかる】 こぼれる

【まぜ】 南風

【まあ】 もう

【まあええ】 もういいです

【まっと】 もっと

【まま】

【まるくたい】 丸い

【まんべ】 平均

【みじゃく】 砕く

【みぞこ】

【みとむない、みともない】 みっともない

【みようし】 舳先(宿田曽地区)

【むかう】 座る

【むかつく】 腹を立てる

【むさんこ】 無謀、乱暴

【むしくる】 手で掻きむしる

【むてんぽ】 荒々しき挙動

【むっそう】 大層

【めかんち】 片目

【めのくりだま】 眼球

【めぼ、めっぽろ】 目ばちこ

【めめ】 着物

【めめす】 みみず、蜥蜴

【めんご】 鳥の雌

【めんす、めんた】 動物の雌

【めんめ】 各々

【めっぱ】 お櫃

【もける】 産む

【もしゃぐ】 破ったり裂いたりする

【もどく】 捌く

【もやい】 舟同士を海上で並べ縛る

【もやい】 中間

【もる】 酌む

【もうた、もろた】 貰った

【〜もんやで】 〜ものだから

【やうち】 家族、親族

【〜やき】 〜なんか

【やぐい、やにこい】 丈夫でない

【やたら】 割木

【やと】 岩(穂原地区)

【やばる】 茂る

【やぶちや】 皆の者

【やま】 魚釣り道具

【やまそんの】 上げましょう

【ややら】 人の母ほどの年輩の女

【ややこし】 面倒な

【やらかい】 柔らかい

【やらせん、やらへん】 やらない

【やらんせ】 しなさい、やりなさい

【やろ】

【やんちゃ】 腕白

【やっと】 久しぶり、長く

【やっぱし、やっぽし】 やっぱり

【やるわな】【やろん】 あげましょう

【よいまどうし】 早寝の者

【ようけ、ようさん】 たくさん

【ようせん】 できません

【よかんせ】 退きなさい

【よくぼし、よくしんぼ】 欲深い人

【よけ】【ようけ】【よれ】 たくさん

【よさもと】 夕方

【よさり】

【よっぽど】 よほど

【よっぴで】 徹夜で

【よのけ】 退去せよ

【よぼる】 よぶ、叫ぶ

【よぼっとる】 呼んでいる

【よめり】 嫁入り

【よれ】 たくさん

【よれとる】 集まっている

【らちかん】 捗らない

【らっしもない】値打ちない、埒もない

【ろくしよな】 つまらぬ

【ろれろれ】 言語不明瞭

【わいら、わじょら】 あなたたち

【わがと、わし】

【わからん】 わからない

【わしげ】 我が家

【わじゃ、わじょ、わがみ】 あなた

【わしら】 わたしたち

【わすらける】 忘れる

【わやくもん】 不精者、怠け者

【わやなこと】 悪戯

【われげ、われとこ】 あなたの家

【わんた】



以上の方言は、三重県度会郡教育会が大正三年発行した「伊勢・度会方言集」復刻版(当時の代表 音羽茂郎氏)の掲載語句を参考に、現在五ケ所湾岸で使われている?と思われるもの(南勢町地区の一部)を掲載したものです。一部著書と違っている言い回しもありますが、何分にも方言ですので在所在所によって相違するものとご理解下さい。 当書は初版については非売品ですが、昭和51年に復刻されて三宅書店(伊勢市)より刊行されているようです。興味のある人は同店にお問い合わせみて下さい。当方は確認しておりませんので悪しからず。


三宅書店
伊勢市神田久志本1042  電話0596−24−4646( 本 店 )
伊勢市岩渕2丁目2−18  電話0596−24−4588(宇治山田店)