連歌第2集(お題:秋)

今回は当御所で行われた連歌の会を掲載いたします。(赤字は初参加)

ご参加の皆様は御所様(刀用軒秋嶽)、こたつ城主様、畝源三郎様(飯尾宗菜)、味舌政宗様、河野通明様、具合悪佐守様、咲庵じろう様、丹波惟任様(たんば)、天陽様(てんよう)、光慶様、織田有楽斎様間宮造酒丞信高様、菊幢丸様

「もみじ葉の染めたる山を二人で見」具顕
「滝の調べに心ほぐれて」 こたつ
「歩み出す杜の先には三重(みえ)の塔」畝
「往く秋惜しみそぞろ歩かん」味舌政宗  
「また一歩、進む二人の、足元に」河野通明
「散りにしもみじ何を恥らう」具合悪佐守
「蜜月の行く末わからぬ秋の空」畝
「赤く染めるは二人か夕日」具顕
「腕まくら袖を濡らすは誰のため」咲庵じろう
「秋の夜長も短く思う」河野通明
「明けやらむ 空に 輝く 明星の」たんば
「凍てつく風に冬は忍びて」こたつ
「寒空の獅子の涙に魅せられて」てんよう
「野中に入り、森を眺める」光慶
「乾ききる草の思いも何のその」こたつ
「雪踏みしめる月明かり哉」咲庵
「蓑笠で顔さへ知れずすれ違い」飯尾
「返り見たれば田に立つ案山子」秋嶽
「木枯らしに、吹かれ傾く、夕焼けに」光慶  
「今宵も凍る雪溶けの道」 こたつ
「薄氷(うすごうり)割りて楽しむ朝の道」河野
「はく息白く君の手白く」 咲庵
「かじかんだ両手に熱い息をはき」秋嶽
「一人で参る、寂れた社稷」光慶
「後ろから走り来れる足音は」河野通明  
「貴女かと思いや迷子の仔犬」秋嶽
「お前もかつぶやいたとき携帯が」河野
「鳴りて神主こちらを睨む」秋嶽
「いにしへの、もののふ思い、城跡で」織田有楽斎
「わが身の中の 先祖を思ふ」間宮造酒丞信高

「松重ね、受け継ぐ命、花と咲く」具合
「過ぎたる時を、糧としながら」菊幢丸