五ヶ所城散策

 大谷主水氏と南勢町五ヶ所へ行ったことがあります。南北朝時代に北畠氏を助け、伊勢守護代にもなった愛洲氏のお膝元です。牛鬼を退治したがために滅亡の憂き目に会ったという伝承でも有名な場所です。

 資料館を見学後、裏山にある五ヶ所城を散策してまいりました。

城跡の碑。竹やぶの中にひっそりと。

愛洲一族供養塔。

多分ですが、剣術の祖愛洲移香斎顕彰の碑です。

 

北畠氏とその時代

 

 平成18年に三重県埋文センターが開いた展覧会。「北畠氏とその時代」

明和町の斎宮博物館で開催されました。

 一回目は一人で行きました。つい、行ってしまうのですよ・・・・・。

 普段は見られない展示が一杯。です。

なんと言っても目玉は「北畠逸方寿像」です。菩提寺浄眼寺に収められている宝物。今回は赤外線調査も行われ、現在の逸方の明応3年の自讃の下に寺開山の玄虎和尚の文明10年の讃が会うことがわかりました。法体で日輪を仰ぎ見る真に信仰深そうな絵ですが・・・・、この絵を見るとどうも今日の公家衆に嫌われ、幕府にもあまり好かれず、嫁と倅を軟禁したやりたい放題の「戦国大名」にしか見えません。目つき鋭いんですもの。

 数々の書状、特に現在唯一確認される北畠氏の黒印や水鳥型の香合などなど。多数の展示パネルや発掘物なども会場を彩っておりました。いつまでいても飽きない空間だ・・・。至福だ・・・。

 その後河内判官氏の伊勢訪問を挟んで、今度は大谷主水氏と中世都市シンポに合わせた見学会に出席してもう一度訪ねました。恩師がいて緊張したなぁ。

判官氏とは大湊見にいきました。判官氏は南北朝時代を中心に歴史を楽しまれている方なので後村上帝や北畠親房が出航した大湊を見てみたいとの話でしたので、実は行ったことのない自分もお供させていただいたわけです。碑が建立されているはずなのです。しかし、地元に聞いても「あったかな・・・」とかいうんですよ。特に大湊支所!!!何であんなに近所にあるのにぱっと思いつかんのだ(笑)判官氏と行くとこういう面白いことがもれなく付いてきます(笑)。だから面白い。

 大谷氏とはもっぱら見学会のバスツアー中心で回りました。まぁスケジュールにはいろいろ書いてはあるんですが・・・・・まぁ、半日のバスツアー、そんなに回れるわけでもなく(笑)「右が○○城、左が××城」と、はとバスの見学だってここまで淡白じゃないぞってほどの解説と(笑)、もっぱら多芸見学です。しかし多芸をゆっくり散策するってのはめったにない機会ですので十分に堪能させてもらいました。

大湊にある、出航の記念碑。なぜ地元に人間はこんな大きなものを「わからん」といったのか・・・・・・

北畠逸方像。ガラス越しなのが残念なのですが。顔アップもないし・・・

水鳥型香合。お香を入れておくものですね。北畠神社の社宝とか。

北畠神社庭園。国の史跡になってしまっても、相変わらず見事なお庭です。