具顕、牛に引かれること

 

 1113日から14日にかけて、信州方面へ進行いたしました。

 主要な目的は善光寺参りです。「牛にひかれて・・・・」のあそこですな。住職が二人いるという。

 

 初日

 朝も早くから(5時前ですよ)、伊勢を出発。ETCだのカーナビだのがあって旅というのは格段に楽になりましたな。

 まず最初に諏訪大社でございます。天照大神の「わらわの孫に国を譲りや」というご無体な要求に対しただ一人抵抗したタケミナカタをお祭りする神社です。戦国史的にいうと武田信玄の側室、勝頼の母である諏訪御寮人の実家がここの宮司家ですね。上社下社がそれぞれ二宮あるので都合4社あることになっていますが残念ながら、全部見ている余裕はなく、上社下社各1ということで。

 七五三だったので駐車場が満杯です。隣のホテルが臨時駐車場として自社の駐車場をあけていたのですが掃除していた人との会話。

当方「とまれますか」

ホテル「とまれます」

当方「無料ですか」

ホテル「お金かかります。」

当方「????」

 

こちらは「駐車できますか?」のつもりだったのですが、向こうは「泊まれますか」と聞いた模様。

 

上社の鳥居前。いまからが今回の旅の本番です。

諏訪大社といえば御柱。結界ともミシャグチさまの依代ともいわれます。道祖神なんかにもついていましたよ。

拝殿。ちょうど菊の時期なので聞くが奉納されていました。

下社の御柱。こちらのほうがくすんでました。

拝殿。ちょうど七五三のど真ん中だったので、まぁ、親子連れの多いこと。

諏訪湖遠景。曇っていたのでいまいち風景ははえませんが。

 

  諏訪湖が終わると、次は国宝松本城に向かいます。私にとっては、メインはここ。これで国宝4天守のうち行ったことないのは姫路城だけになりました。お昼は信州といえばそば!ということで鴨南蛮をいただきました。おいしかったです。

それがすむと、上田城にも向かいます。去年だったらたぶん歴女とかいう人々がいて大変だったのでしょうが、今年は大変静かでしたね。ただ、地元のお祭り中なので駐車場がなく、城の裏側に回されましたので、別働隊よろしく裏側から山をよじ登って(階段はあるんですけど)門に抜けるという見学方法になってしまいましたが。

入り口の石碑。これだけはっきり書いてあるといっそ気持ちが良いですね。

松本城大天守と小天守。

同大天守と月見櫓。

 

上田城櫓。

上田城門。

 

 

 ここまでで初日の行程は終了。ここからが当家のメインイベント。「宿探し」です。予約とかしたことがないんです。ギリギリまで動きたい、というとある人の意向によるものです。

 長野市まで走って探すのですがなかなか見つからない。ビジネスホテルか車中1泊かと思っていたらなんと善光寺前に宿が一軒。お値段もリーズナブル。

なんとかお布団で寝ることができました。

 

二日目

 さて、二日目ですがこの日もなぜか6時前に起床。実は前日旅館の女将さんに「朝6時半ころに住職がお勤め前に参拝客の頭を数珠でなぜていく」という「お数珠頂戴」というものがあるとのこと。こういうのに参加できるのも門前の旅館に泊まったからですね。というわけで朝6時から善光寺参りでございます。

 しばらく待っていますと、来ていた人が一列に並んでひざまづく。まねして一緒にしていると遠くから傘をさしたお坊さんが。いよいよ前に来る。

「ポン」

なぜか頭をはたかれてしまいました。「なぜる」というのですっと通り過ぎるのかと思いましたが思いのほか一人ひとりしっかりぽんとはたいてくれます(笑)。

 この後一回帰り朝ごはん。それから本格的に善光寺参りです。

 そして善光寺といえば「ご戒壇めぐり」ですね。ご本尊の下が回廊になっていてそこを回るうちに、錠前に触ると結縁できるというやつです。取り立てて信仰上の問題もないので(爆)やったわけですが、一言で言うと「暗い」。とにかく明かり的なものは一切ないわけです。本当にまっくら。しかも入るときにかがんで入ってしまったので、天井の高さが想像できない。明かりのあるところだったら間抜けですよ。天井の高さわからずにかがんだまま壁伝いにそろそろ歩いてるんですからね。

 しばらく歩くとなにやら手にガチャガチャあたります。これだなと撫でくりまわしつづけましたよ。

善光寺仁王門。高村行雲等作の仁王像があります。

善光寺山門。

善光寺本道。ご本尊は秘仏なので前立ち本尊と開山者一家が祭られています。

無宗派という「本当はお寺ってこうじゃなきゃいけないんじゃないの」というお寺ですね。

 

大勧進。善光寺は天台宗と浄土宗の2宗派によって運営。こちらは天台宗の偉いお坊さんがが貫主(住職)です。

大本願。浄土宗の建物です。尼寺になっています。

 

 

 これで、今回の目的も達したわけですが、帰りにふと思い立ちました。「この辺は何かあったはず」。看板を見て思い出しました。川中島の近くだったのですよ。

 というわけで行ってきました、激戦の地八幡原へ。そして有名な信玄謙信一騎打ちの像を見てまいりました。いやぁここは想像してなかったな。

以上で今回の旅が終了しました。

 

第4次川中島合戦の名場面。武田信玄・上杉謙信一騎打ち像。

「謙信に刀を3度防いだが、軍配の傷は七つ残っていた」というお話です。

八幡社。神社の方は優しくいろいろ教えてくれました。