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■ 『 夏・日本アルプス縦走800KM 』
今年も夏が終わって行く …
今年も日本の何処かにタイヤで大きく軌跡を残してやりたい
そんな野望を抱きながら、夏のスケジュールに追われていた
スケジュールもあるが、いかんせん計画は天候にも大変左右されるから
日ごろの行いが試される、運命の決断
8月×日〜その運命の時…とは大げさか
前日の出鼻を挫かれる様な豪雨から一変して見事に晴れ上がった
日頃の行い、大変ヨロシイ
そして、今回の計画
下界が残暑で皆が茹だって居るとき
気温が最低でも5℃以上は違うという
高原の空気をオモッイっきり吸いながら、一足早い夏の終わりを感じてこよう
かねてから切望していた、日本の屋根を縦断
北アルプスと南アルプスを峠ばかりで繋ぎ
日本アルプス縦走を敢行しようというものだ
もちろん高原でソロキャンプである
久しぶりの出番にキャンプ道具達も緊張気味か
国道を北へ〜早速一つ目の高原へとオートバイ共々滑り込む
こじんまりとした村の郵便局の駐車場で地図を眺めていると
後ろから人懐こそうなオジサンの声
この辺りでは、よく見かけるであろう、このようなストレンジャーに
何処から来て何処に向かうのが半ば想像しているであろうが興味深々の振りをして訊ねてくる
簡潔に答えると、意外なルートに少し戸惑いながらも相槌をうっている
代わりにコチラがここぞとばかりに質問した
昼飯を食べたいのだが、何処か良い蕎麦屋を知らないか?と
「 この辺で誇れるものと言えば蕎麦の実くらいだからねぇ〜」と苦笑いで、何処の店とは言わず話を濁す
つまり、名産であるココは何処で食べても美味い!と言いたげ
この土地の人の意地の様なものを感じてしまった
それならば〜と、目に付いた道路脇の蕎麦屋に無造作に入る
当たろうが、外れようが、お構いなし
あのオジサンを信ず
昼時とも合い重なって結構な賑わいを見せている
蕎麦定食を注文〜麺はいわいる太めで色も濃いガッツリとした田舎蕎麦
味は … 悪くナイ〜のだが、ツユがいかんせん甘い
先日、信州蕎麦の文献を読んだばかりだが
読み進めると、醤油やダシの類は流通が悪く、物資が乏しい大昔
蕎麦は塩や大根おろしでかきこんでいたとか
蕎麦の歴史からすると、蕎麦ツユの歴史は浅いらしい
今でこそソンナ事は無いが、長野に行く時は
そばつゆを持って行きなさい…そんな事が書いてあった
コレに関していえば、まんざらでもナイ
さらにルートを進め、分岐点
右へ曲がれば、過去の日本史に暗い影を落とす あの【 野麦峠 】である
一度行ってみたいと思っていたのでハンドルを大きく切る
冬は豪雪地帯であろうが、今は高山植物が咲く美しい景観
照りつける日差しとは裏腹にとても【涼】
資料館にてしばしお勉強〜
戦前、戦中〜富国強兵に少女達が多大に貢献し、そして犠牲に …
時代だっただろうし、選択肢が無かった。
といえばそれまでなんだろうか? …
正月に温泉紀行で立ち寄ったバスターミナル
あの時は圧巻の豪雪だったが今はこの通り
何故寄ったかというと
この酒を購入するためだったのだ
日本でもっとも美味いビールと日本酒の一つと断言できる
前回飲んでスッカリはまった
水がイイのかね…
ちなみに左のビールは一本900円也
少々高いが、この味である以上…許。
只今標高1000M越
本日の野営地到着
これがあるからココにした、露天というよりは野天
キャンプサイトから丸見え、で一応混浴(さすがに遭遇しなかったが)
夕暮れだが、日がまだ高い
お気に入りの場所を見つけ寝床の設営
たとえ一人といえども夕食は豪勢にせんとナ
ピンポン球大〜しかし安いよなぁ
飛騨牛も仕留めた♪晩酌のツマミに鉄板焼き
飽きたらば …
名づけて【 高原野菜カレーmeets飛騨牛の溜息スペシャル 】
夜の帳 …
スッカリ酒も飲み干し、自宅からワザワザ持ち込んだコーヒードリッパーで一杯
ココだけが唯一の日常?
フリース着込まないと寒い位まで気温は落ち込む
別荘(テント内)からの就寝前の一枚
起床直後の一枚
瞬く間に陽は昇って行く
朝風呂もシッカリと頂き眼を覚ます
ただ、ココに湧いているだけなのでシャンプー禁止、身体洗うのさえNG
今日のルートを占いながら、じっくり湯に浸かる
湯煙越し眼前の白樺の木肌の白が眩しい…これぞ最高の贅沢
南アルプスに向け、峠越えはスタートした
対向車ゼロ、マイナスイオン全開!ひたすらこの様ナ道を突き進む…至福
ココ特有である峠の連続的カーブにも次第に馴れ、巡航速度は上がって行く
木霊するは我が排気音のみ
夏が終わるぞ、もういいかい?
咲き誇る任務を終えかけた向日葵がそう語りかける
夏の最も美しいコントラスト
来年また来るよ!bye